二度と太らない為に!知っておきたいリバウンドの原因
頑張ってダイエットをして体重を減らしても、油断した結果元通りになっていませんか?むしろダイエットのストレスで以前より体重が増えた!なんて経験ありませんか?ダイエット経験者ならほとんどの方が経験しているリバウンド、これはどうして起こるのでしょうか?
そして防ぐ方法はあるのでしょうか?「今度こそ、ダイエットを成功させたい!」そう思っている方へ、この記事ではリバウンドのメカニズムからその対策まで解りやすく説明したいと思います。
リバウンドの原因は体の維持機能!?
リバウンドしてしまう原因、それは体に本来備わっている生体恒常性機能によるものなのです。太った体を細くしたい!健康の為に今よりも体重を落としたい!そう思ってダイエットを始めているのに、体が自身を守ろうとする働きがダイエット後のリバウンドを引き起こしているわけです。
体を守ろうとする機能、維持しようとする機能のことをホメオタシスと呼びます。食事制限とホメオタシスの関係について、タニタのウェブサイトで以下の様に紹介しています。
非常時で食事がほとんど摂れない生活が続いた場合でも、ある程度の体重減少が起きた時点で「ホメオスタシス機能」が働くことにより、食事からのエネルギー吸収率が高まり、また基礎代謝量や運動時の消費エネルギーも低く抑えられ、それ以上の体重減少を防ぎ生命を守ることが可能になります。
引用元:タニタの健康応援ネットからだカルテ タニタの健康コラム ダイエット中の「停滞期」はなぜ起きるの?
まず、ダイエットをして食事制限等を行うと体内に入ってくる栄養素、カロリーが減少することになります。同じエネルギー消費量で体内に入る栄養、カロリーが減るわけですから最初は体重も落ちてくるわけです。
しかし、食事制限を始めてしばらくすると、体重が落ちなくなる時期、停滞期がやってきます。これは、体が栄養を確保しなければならないと反応して体のエネルギー消費を減少させるのです。ですから食事量をいくら減らしても、その分エネルギー消費も減ってしまうため痩せないという状況が生じるわけですね。
ここで、「これだけ食べないようにしているのに全然痩せないじゃん」と食生活を元に戻してしまうと、エネルギー消費が減少した状態になっているので、ダイエット前よりも太る、脂肪が蓄積されてしまいます。これがリバウンドの原因になるのです。
体に入る栄養が減少するとエネルギー消費を抑える為、食事制限をしても痩せない
この時期に食事量を元に戻すと、消費が少ない為に体重がダイエット前よりも増えやすい
体が必要なエネルギーを確保しようとする維持機能がリバウンドを引き起こしている原因の1つなのです。
リバウンドするかしないかは満腹中枢管理がカギ!
リバウンドの原因となるのはホメオタシスだけではありません。ダイエットをしてせっかく体重が減っても、ダイエット後に食べ過ぎてしまえば当然体重は元に戻る、以前よりも増加するという状態が引き起こされてしまいますよね。
実はこれにもあるホルモンが関わっていたのです。それがレプチンです。レプチンは、満腹中枢を管理・刺激するホルモンですね。人は満腹中枢が刺激されれば満腹感を得られ、それ以上食べることはしません。
ダイエットをすると、食事量が減るためレプチンの分泌量も減少し、満腹感を得られなくなってくるわけです。レプチンの分泌とダイエット、リバウンドの関係について東京シナジークリニック院長が解説していましたので紹介します。
たとえば今、太っている人がダイエットを始めたとします。最初は真剣に頑張って脂肪が2~3%減ると、レプチンの量は約20%減ります。
今まで太っていましたから、脳にとっては、レプチンがたくさんある状態に慣れていたところから、急激にレプチンが減ってしまうために禁断症状が出てしまい、ひどく空腹を感じるのです。
引用元:中央区のポータルサイト 東京中央ネット 中央区のお医者さん 5月のテーマ ダイエット成功の秘訣?ヤセないからだで起こってること。
レプチンの分泌量が減ってしまうために、満腹感を得られなくなって食べ過ぎてしまう、これがリバウンドの原因の1つであることは間違いありません。満腹感をコントロールすることがリバウンド防止のために必要であると言えます。
食べ過ぎれば体重が増加し、これがリバウンドに繋がってしまう
リバウンドを防ぐには長期的なダイエットがオススメ
ダイエットしようとしてもホメオタシスが働くなら痩せられないのでは?レプチン量の減少による空腹感は我慢できないのでは?そう思うかもしれませんが、どちらも長期的なダイエットをすることで予防できるものなのです。
ダイエットを続けていけば、必ず体重の停滞期というものを経験します。この時期にリバウンドしてしまう原因をまとめると
- エネルギー消費が少ない状態で食事量を元に戻し体重が増加してしまう
- 満腹感を得られにくくなっている状態でダイエットを中断すると以前よりも食べ過ぎてしまう
この2点という事になります。この停滞期は1か月ほどで解消されるものですから、停滞期でダイエットを諦めずに継続し続けることがダイエットの成功に繋がるのです。
それぞれの原因ごとに、長期的ダイエットの効果について紹介しましょう。
ホメオタシス機能を出来るだけ働かせないことは可能!
ホメオタシスが出来るだけ働かないようにすることは可能です。ホメオタシスはある程度体重が減少したところで引き起こされる機能で、一定期間同じ状態が続くことでその状態を正常であると認識してもらえば、停滞期を解除し再度体重減少に繋がります。
ダイエットをしてある程度体重が減ると停滞期がやってくるという事、そして停滞期は終わりが来るという事を認識しておけば、停滞期もしっかりと食事制限を続けることが可能となってダイエットを継続することも出来るわけですね。
また、ホメオタシスは体重が1か月に5%以上減少した際に働きが最大になると言われています。ですから、短期間での急激なダイエットをしてしまうとホメオタシスの効果が最大限発揮されてしまい、体重が落ちにくく、ちょっと食事を戻すと体重が増えやすくなってしまうのです。
リバウンドを防ぐのであれば、1か月に5%以上の短期的なダイエットは避けて、長期的に少しずつ体重を落としていくことがポイントとなるのです。
減少したレプチン量を体にインプットしよう
食事制限によって分泌量が減少してしまったレプチン量のために満腹感を得られないことになるわけですが、この減少したレプチン量が自然の状態である、正常な状態であるということを体がインプットすれば減少したレプチン量でも満腹感を得られるようになります。
レプチン量の減少状態がインプットされるまで、最低1か月必要だと言われています。つまり、1か月間空腹に耐えて食べ過ぎてしまう事を気をつければ、次第に今の食事量で満足することが出来るようになってくるわけですね。
また、過剰な食事制限をしてレプチン量を急激に減少させれてしまえば、満腹中枢を刺激する働きがほとんど失われてしまいます。食事量を少しずつ減らし、レプチンを徐々に減少させるようにすれば体がインプットしやすくなるのです。
レプチン量減少で引き起こされる食べ過ぎによるリバウンドを防ぐためのポイントも、少しずつ食事量を減らして減少したレプチン量を体にインプットしていく長期的なダイエットであると言えます。
ホメオタシス機能によるリバウンド、レプチン量減少による空腹感のためのリバウンドを防ぐためには、短期間の急激なダイエットを行うのではなく長期的にゆっくりとしたダイエットを行うことが重要なのです。
リバウンドの原因を知れば二度と太らないダイエットも可能!
リバウンドの原因はホメオタシスとレプチンの減少という人の体が本来持つ機能・ホルモンです。しかし、その機能やホルモンの働きを最小限に抑えることは、長期的なダイエットを行う事で可能です。
短期間で急激なダイエットを行えば、それだけ体に対する負担が大きくなり体を守ろうとする働きが強く出てしまいます。体を少しずつ体重が減少した状態、食事量が減少した状態に慣らすことが、リバウンドを防いでダイエットを成功させるための鍵になるのです。