脂肪燃焼しやすい運動とは?ダイエットによい運動と痩せる基礎知識
脂肪燃焼の実践に必要な知識をまとめています。今まで、運動そのものをあまり行うことが無かった人の場合、必要な知識のほとんどを得られるでしょう。
また、良く考えずに運動を行うのは非効率です。なので、どのような運動がダイエットに適していないのか、適していない理由にはどのようなものがあるのか、そのことも詳しくまとめさせていただきました。
運動前に知っておきたい!脂肪燃焼の効率は日頃の行いが重要!
そもそも、脂肪燃焼にはメカニズムが存在し、以下の順序で痩せていくようになっています。
- 体内のエネルギーが必要になる
- 脂肪動員ホルモンが分泌される
- 脂肪分解酵素が活性化される
- 脂肪が遊離脂肪酸などに分解される
- エネルギーが使用される
上記の説明では脂肪燃焼のメカニズムが複雑であること、そのことしかわからないかと存じます。ですが、人間の体は脂肪を燃やしたほうが良いという時以外は、脂肪を貯蓄する仕組みになっているので、ダイエットを行っても、痩せられない時と痩せる時があるのです。
例えば、まったく運動をしてこなかった人が、急に運動をしても痩せられないのは、脂肪を貯蓄する仕組みを無視して運動を行っているからです。
重要なのは、ダイエットのために食事量を調節することなので、まずは、お腹が減っている状態に慣れることも重要です。すると、体内に残っているエネルギーを活用しないと、エネルギーを上手く回すことができなくなります。
この状態こそ痩せやすい状態なので、上記の脂肪燃焼メカニズムと合致し、後は、体調を損ねない程度の運動をされると良いでしょう。
太る体質の原因は?なぜ痩せやすい人、太りやすい人がいるのか?
近年では、太る体質の原因はインシュリンにあると言われるようになりました。
インシュリンは昔から知られている物質のことで、血糖値が上昇すると分泌されやすくなる性質があります。
分泌を行っているのはすい臓で、インシュリンが正しく分泌されている場合、体内に入ってきた栄養の内、糖質に対して以下の働きを見せるようになるのです。
- 糖質を運動エネルギーのために供給する
- 余った糖質は体脂肪として蓄積する
簡単にまとめてしまうと、インシュリンの分泌が上手くいっている人は、糖質がエネルギーとして使われやすいのです。そのため、人の中には痩せやすい人、太りやすい人が存在します。
また、インシュリンは過剰分泌されることもあります。なので、インシュリンの分泌が上手くいっていない場合であり、運動を継続して行っているのに、何故か痩せられないという人は、病院で診断を受けたほうが良いでしょう。
近年では、医療技術の発達により診断にかかる時間が短くなり、診断を受けた当日中に大まかな体内の問題を知ることが可能です。これから確実に痩せていく毎日を過ごしたい場合、このような努力も重要になってきます。
実は効率的ではない!辛い運動によるダイエットの実態
- 炭水化物抜きダイエットは口臭、体臭に悪影響を及ぼす
- 食事制限ダイエットで太りやすい体質になりやすくなる
炭水化物を多く摂取していると、その影響でインシュリンの分泌が盛んになります。過剰分泌の場合、体質が太りやすくなってしまうため、人によっては炭水化物を抜くと痩せられると信じている人もいます。
ですが、実際は適度に抜くことが大事で、炭水化物を悪者扱いするのはいけません。その理由ですが、炭水化物抜きダイエットを続けていると、口臭、体臭の問題、さらに思考力、集中力が低下する問題まで発生するからです。
人間の体は、運動のみでエネルギーが使用されるわけではありません。思考する時、作業に集中する時もエネルギーを使用しているので、炭水化物抜きダイエットを行う際は、食事量そのものを少し減らすだけのほうが最適です。
過度な食事制限ダイエットを行った場合、ダイエット開始から2週間程度は急速に痩せられることが可能なのですが、その後はまったく痩せられない人もいます。これは、体内のエネルギーを少しでも貯蓄しようとする性質で、人によっては食事制限が甘いので痩せられなくなったと感じる人もいるのです。
しかし、このような生活を繰り返していると、体脂肪を分解してできるケトン体が作られやすくなり、ケトン体が増えすぎたため体臭、口臭にまで悪影響を及ぼすのです。また、しっかりとした食事を行っていないため、集中力が低下するだけでなく怒りやすくなるなど、精神に悪影響を及ぼすケースも存在します。
それと、サウナはダイエットに最適というのは、今ではほとんど評価されていませんので、無理にサウナダイエットを意識しなくても良いです。というのも、体内に溜まっている水分が汗となって排出されているだけで、実は、まったく脂肪燃焼を促進しないからです。
極度の脱水を行ってしまうと脱水症状が出やすく、無理にサウナを利用していると、肌が水分不足の影響で弛みやすくなる、シワができやすくなるど、美容を損ねてしまうこともあります。
サプリメントで脂肪燃焼!運動中に摂取できるサプリメント
脂肪燃焼の効率を考えている場合、サプリメントのサポートで効率をアップすることも可能です。
具体的には、以下のサプリメントを摂取すると、脂肪燃焼の改善に良いとされていますので、良ければ試してみてください。
- Lカルニチン:脂肪燃焼の促進
- αリポ酸:疲労回復の改善
- カプサイシン:デトックス効果の発生
Lカルニチンの場合、脂肪燃焼の促進効果があるので、運動中に飲むと良いことがわかりやすいです。ですが、以下の理由でその他のサプリメントも、運動による脂肪燃焼と相性が良いため、Lカルニチンにだけこだわらず、色々なサプリメントを試したほうが良いでしょう。
αリポ酸ですが、運動による疲れ、ストレスを改善してくれるので、今では、プロのスポーツ選手も良く使用するサプリメントです。疲れが溜まっていると、体内に溜まっているエネルギーを上手く使用できなくなるため、少しでも良質な運動を行うために、あえてαリポ酸を摂取されている人が増えてきました。
カプサイシンは、女性の間で人気のサプリメントです。というのも、汗を大量にかけるようになることで有名だからです。
カプサイシンは、赤唐辛子に含まれている成分で、辛味成分と呼ばれているものが該当します。また、サプリメントの場合は辛さを感じることもなく、無味無臭のままいただけるようになっています。
そして、カプサイシンのデトックス効果により、体内に溜まっている老廃物が汗に混じって排出されるようになるので、美容の改善にも良いと言われることが多くなりました。カプサイシンのサプリメントは、他のサプリメントと比較して価格が安いのも魅力の1つでしょう。
脂肪燃焼と効率!運動以外にも注意したほうが良いポイント
昔から言われていることですが、ダイエットの基本は食事による体質の改善です。
例えば、肉中心の食生活よりも野菜中心の食生活のほうが、インシュリンの分泌が穏やかになり、胃腸の動きも活発化しやすくなります。すると、体内に溜まっているエネルギー量が少なくなり、脂肪を貯蓄しようとする性質が改善されるのです。
つまり、冒頭で説明した脂肪燃焼メカニズムのとおりで、痩せやすい体質を得るためには野菜も食べたほうが良いのです。
運動をしっかりと行っているのに、筋肉が付かない、痩せられないという多重苦に陥っている人ほど、食生活を見直すようにしましょう。具体的な見直し方は以下のとおりです。
- 野菜をバランス良く食べる
- 野菜を食べる際はスープに注意する
- 煮込んだ食べ物を良く食べる
野菜をバランス良く食べるというのは、例えば、野菜を用いた鍋を作る場合は、肉、野菜が1:1のバランスにならないよう配慮するという意味です。可能な限り、肉、野菜のバランスは1:2を意識したほうが良いでしょう。
というのも、昔に比べて今の野菜には多くの栄養が含まれていません。特にビタミンA、ビタミンCは運動中に使用されやすい栄養のため、多く摂取したほうが良いとされています。
ビタミンA、ビタミンCはキャベツ、白菜など良く食卓に上がる野菜に多く含まれているので、これらの野菜を多く鍋に入れて、しっかりと煮込むようにしましょう。しっかりと煮込むように工夫すると、スープに栄養が染み込むようになり、あますことなく栄養を摂取できるようになります。
それと、スープに入れる砂糖にも注意が必要です。近年では、糖質が少ない砂糖としてきび砂糖を用いる人が増えてきたので、このような脂肪燃焼に最適な糖類を理解しておくことも重要です。
高齢者にもオススメ!?ボクシングは脳にも良い運動!
若者だけでなく、高齢者からも評価されている運動に、ボクシングエクササイズがあります。
ボクシングという名称が付いているため、ボクシングを行うと怪我をしてしまうのではと考えてしまう人もいます。ですが、ボクシングエクササイズの内容は以下のとおりなので、それほど激しい運動を行うわけではありません。
ボクシングのフォームを意識して、打ち込み、ステップを繰り返すエクササイズのことです。
体を捻る、下半身を強化するという狙いがあり、体の弱っている部分を重点的に鍛えられるため、運動不足の人ほど脂肪燃焼効果の高いエクサイティングと言われています。
さらに、ボクシングエクササイズは脳にも良いことがわかってきました。
その理由ですが、以下の性質が脳に刺激を与えるためで、最近では、脳の若返り効果を期待して、フィットネスクラブに通われている高齢者も増えてきました。
- 有酸素運動、無酸素運動を両立している
- その人に合った負荷で運動できる
- エクササイズ中に発生する音が脳を元気にする
ダイエットに良い運動の中には、ウォーキングのように激しくない、むしろ簡単だと感じてしまうダイエットも存在します。ですが、ある程度の負荷を発生させて運動を継続できるため、ウォーキングには代謝能力を向上させる力があります。
これはボクシングエクササイズも同じです。息を止めて打ち込んだり、息を素速く吐いたり、吸ったりを繰り返しステップするので、有酸素運動だけでなく、無酸素運動による体の強化も行えるのです。また、ボクシングエクササイズを行う際は、体を丸めるようなフォームで打ち込みを行います。
その際に、手からシュッシュッ、足からキュッキュッという音が発生し、自分の体が躍動していることを感じられるのです。これにより、自分の体が元気に動いていることを認識し、さらに体を激しく動かしたいという気持ちになれるのです。
ボクシングエクササイズは楽しく続けられるのですが、負荷によるカロリー消費量はウォーキングの約2倍です。そのため、1時間ほど運動されると、2時間分のウォーキングに相当し、また、大量の汗をかくこともできるので、ストレス発散に最適な運動法としても評価されているのです。