ダイエット中の眠れない症状…その危険性と改善方法

眠れない状況や眠れない環境でダイエットをいくら頑張ってもダメです。すぐに不眠を解消する。眠れる環境を整える努力をしましょう。

ダイエットは、体の調子がいい時でないと、成功しません。体のバランスが崩れているときは、まず正常な状況に戻しましょう、それからダイエットに励みましょう。

そのほうが効率よくダイエットできるはずです。

不眠は万病の元 ダイエットにもよくない!

眠れない状況ー不眠は健康状態が悪い状態です。そんな状態でダイエットをしても決してうまくいきません。

眠れない状況でのダイエットは体を壊すだけです。

もし眠れない状況が何日も続くような場合は、不眠の原因を見つけ出し、元の眠れる状態に戻すことを最優先してください。

眠れない状況ー不眠は体も悪くしますし、精神状態にとっても良くありません。では眠れないといっても、様々な症状があります。代表的な不眠の症状をみてみましょう。

入眠障害 寝つきが悪く、30分以上眠れない
中途覚醒 途中で目が覚めて、寝つけない。
早期覚醒 朝早く目が覚めてしまう。
熟眠感欠如 熟睡した気がしない。

これらの4つの症状が、組み合わさっていることもあります。

不眠の原因

不眠(睡眠障害)の原因は様々です。生活習慣を改めるだけで改善できる場合もありますし、医師の専門的な治療が必要な場合もあります。

ここでは主な原因を挙げておきます。

1、心理的要因からくるもの

何かのストレスに関連して起こる不眠。例)家族、友人の死、仕事上の問題など

眠れなくなった前後の出来事を検討することで原因がわかることもあります。

2、身体的要因からくるもの

体の病気や症状が原因で起こるもの。例)関節リウマチ、外傷など、痛みを伴い眠れない、湿疹などかゆみが原因、喘息、発作、頻尿、花粉症など

身体的な病気や症状が治ることで改善されるものが多い。

3、精神医学的要因からくるもの

精神や神経の病には、不眠が起こることが多くあります。不安と抑うつは不眠を引き起こす原因であることが多いようです。

慢性的な不眠症は3分の1から半数は何かしらの精神疾患である場合が多いです。

専門医に相談して適切な治療を受けなくてはなりません。

4、薬理学的要因からくるもの

服用している薬、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠。

服用している薬、飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないかを確認することが大事です。

5、生理学的要因からくるもの

時差ボケや生活リズムの昼夜逆転などがある場合、眠りの機能が低下しやすいです。

眠りやすい環境を整える必要があります。就寝前に照明を落とす、ブルーライトを避けるようにする、光のコントロールを考えたりしましょう。

ダイエットで眠れなくなる場合もある

ダイエットをしていると、どうしても空腹になり眠れない経験をされたことあると思います。これは「オレオキシン」という脳内物質が関係しています。

オレオキシンは睡眠覚醒のスイッチの役割をしていると言われています。空腹になると働きが活発になり、覚醒しやすい状態になってしまいます。

また「セロトニン」不足からくる不眠もあります。セロトニンはイライラや不安を抑える役割を持った物質です。

それが不足してしまい眠りがよくなくなったりします。

いい睡眠がダイエットになる

睡眠中は脂肪ホルモンが分泌され、しっかり熟睡できると脂肪分解作用のある成長ホルモンが出ます。1日あたり300Kcalの脂肪を消費するそうです。

逆に寝不足だと、90Kcalしか消費しなくなります。寝不足の人はいい睡眠をとっている人と比べると1日あたり210Kcal、1ヶ月に換算すると6300Kcal分の脂肪がついていく計算になります。体脂肪1Kgは7200Kcalに換算されるので、1ヶ月で900g太ることになってしまいます。

またいい睡眠をとると成長ホルモンが分泌され、アンチエイチングの効果があるため、肌の若返りも可能ということでした。

それだけでなく、しっかり寝た人はレプチンという物質が増え、無駄な食欲を抑制してくれる効果もあるようです。

逆に寝不足の人は食欲増進ホルモンのグレリンが増加し太りやすくなってしまいます。

きちんとした睡眠をとるだけで、やせホルモンが出るのです。それを利用しない手はないですよね。

成長ホルモンを得る眠り方

ではどのようにすると成長ホルモン(やせホルモン)を分泌する睡眠ができるのかということですが、とにかく心地いい深い眠りにつくことが必要です。

次の6つのことをすると出やすくなるようです。

1、眠りに入る時間ですが、深い眠りに入らないと成長ホルモンは分泌されません。

深い眠りに入るのは寝入りから3時間ぐらいまでと、夜中の3時前後に最も睡眠が深くなるようになっています。

ですから夜中の3時には寝ている状況にしないといけません。その時間に寝ているだけで(いい睡眠でないとダメですが…)成長ホルモンの痩せる効果を実感できるかもしれません。

2、睡眠時間についてですが、睡眠時間が7時間の人と5時間の人を比較した場合52%、さらに少ない4時間の人を比較したら73%も肥満率が高くなる結果が得られました。

睡眠時間が短いとレプチンが減少することと関係があるようです。ですから7時間ぐらいは寝るようにしましょう。

3、寝る前に激しい運動をしない。これは交感神経が刺激されてしまい、眠気が飛んでしまいます。

やるのであればストレッチや呼吸法のように、体をほぐすものや、精神を落ち着かせるものにしましょう。

4、入浴は寝る1〜2時間前に入ること。お風呂の温度は38〜40°Cが望ましい。入浴時間はゆっくり20分間。

入浴時に深部体温が上がった後、下がるまでに時間がかかるため就寝の1〜2時間前に入浴しておくのがよいでしょう。

お風呂の温度は38〜40°Cぐらいで設定しましょう、熱すぎはダメです。38〜40°Cのお湯は副交感神経を刺激し、リラックス効果も高くなります。

どうしてもお風呂を貯めることができない場合は足湯がいいでしょう。足で温められた血液が、深部体温を上げてくれます。

足湯と同時にシャワーで首、肩などをマッサージすると効果的です。

5、いい睡眠がとれる環境づくりとは、寝室をきれいに保つことはもちろん、寝る1、2時間前からは照明を暗めにするなど、寝やすい環境づくりをしておきましょう。

パソコンや、スマホなどのブルーライトも浴びないようにしないといけません。

6、寝だめはしない。これは結構習慣にしている人にとっては難しいかもしれませんね。でも寝だめは睡眠のリズムを崩す原因になります。

朝日を浴びて体内時計をリセットしてから14時間後に眠るように、人間の体はプログラミングされています。

休日に寝足りない場合は一旦朝の10時に起きて、朝日を浴びて、二度寝するのが良い方法らしいです。そしてお昼までには起きるようにすることです。

睡眠ってダイエットにとってすごく大切なことなのです

ダイエットをしている人にとって、眠れないこと(不眠)は、ダイエットがうまくいっていないことがお分かりいただけたと思います。

不眠は、ダイエットの失敗の信号でもあるようです。お腹が空きすぎて脳内物質が出てきて、眠れなくなったりしてしまうように睡眠はダイエットにとって非常に大切なものです。

睡眠がよければ、寝るだけでもやせホルモンが分泌されるわけですし、とにかくダイエットを成功させようとする方は、睡眠の質を高めることを考えられてはどうでしょうか。

ダイエットの方法も大切ですが、寝るという行為もすごく大切なことだとわかっていただけたら幸いです。

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