ダイエット中に陥りやすいタンパク質不足の解消方法は?

ダイエット中は、高カロリー高脂肪の食事は厳禁!ぶあついステーキもガマンガマン。野菜を積極的に摂らなくちゃ…。ダイエット中の女性にはこんな人も多いのではないでしょうか?

そのダイエット、大事な栄養がすっぽり抜け落ちている可能性が高いです!慢性的なタンパク質不足になっているかもしれませんよ!?タンパク質が不足すると、きれいに痩せられないどころが、逆に太ってしまうことすらあるんですよ!

今すぐ野菜中心の食生活を見直して、きれいに健康的にやせられるダイエットをしませんか?

タンパク質不足になると表れる症状にはこんなものがある

ダイエットしていると、つい、あっさりした果物や野菜など低カロリーのものばかり選んでしまい、タンパク質の摂取量が減ってしまいます。しかし、タンパク質が不足すると以下のような体調不良をおこすことがあります。

  • 筋力・体力の低下
  • 肌荒れ
  • 髪がぱさつく、抜け毛がひどくなる
  • 集中力、思考力が低下する
  • 貧血

タンパク質は筋肉や内臓、皮膚、骨、歯、髪の毛を作るのに欠かせない原料です。タンパク質の少ない低カロリーな食事ばかりしていると、体はエネルギー不足を察知して筋肉を分解してエネルギーを作り出し、筋肉量が減ってしまいます。

筋肉が落ちると代謝がスムーズに行われなくなり、痩せにくくなってしまいます。脂肪も適切に処理されなくなってしまい、体にたまっていった結果、メタボリックシンドロームに陥ってしまうこともあります。

また、ホルモンや神経伝達物質の生成にもタンパク質は欠かせません。不足すると、やる気を起こすドーパミンや、リラックス作用のあるセロトニンがうまく作られず、仕事や勉強に支障が出ます。また、自立神経の乱れを引き起こし、それが体調不良に繋がります。体調不良になればストレスにも弱くなりますし、精神的にもダメージを受けやすくなることが考えられます。

タンパク質不足で貧血とは意外でしたか?

貧血の原因の大半をしめるのは鉄分不足ですが、タンパク質不足でも貧血になることもあります。タンパク質は赤血球の中にあるヘモグロビンの原料になります。また、肉や魚に含まれるタンパク質はヘム鉄を吸収しやすくする作用があります。

ダイエット中でもタンパク質は最低50g~60gとることが望ましいといわれています。

また、髪の毛の成分はほとんどがケラチンタンパクとよばれるタンパク質でできています。ダイエットで髪がパサつく、抜け毛、切れ毛が多くなったというのは、この変に原因がありそうです。

動物性タンパク質と植物性タンパク質。必要なのはどっち?

タンパク質は大きくわけて、動物性と植物性の2種類あります。動物性は肉、魚、卵、牛乳から摂ることができます。動物性タンパク質は『必須アミノ酸』を多く含んでいます。

必須アミノ酸の種類は以下のようになります。

  • トリプトファン
  • リシン
  • メチオニン
  • フェニルアラニン
  • トレオニン
  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • ヒスチジン

必須アミノ酸は9種類ありますが、体内で作ることができないので食事から摂るしかないのです。
しかも、これらのアミノ酸は全種類をバランスよく摂らないと効果を発揮することができないのです。やはり、動物性タンパク質も必要だということがよくわかりますね。
植物性タンパク質には『大豆タンパク』と『小麦タンパク』の2種類があります。

植物性タンパク質は脂肪がほとんどないため、カロリーを控えたいダイエット中には積極的に摂りたいタンパク質ではありますが、植物性タンパク質だけでは必須アミノ酸を補うことができません。

ダイエット中でも肉や魚は適度に食べる必要があります。

動物性タンパク質だけでは脂肪が多くなりますし、植物性タンパク質だけでも必須アミノ酸が足りなくなってしまいます。要はバランスよく摂ることが大事なのです。どちらか一方に偏るのはよくありません。

特に社会人になるとコンビニなどで炭水化物や揚げ物中心の食事になり、質のいいタンパク質が摂りにくくなっています。普段肉が多いと思う人は一食を納豆や煮豆に置き換えるなど出来る範囲で工夫するようにしましょう。適正なカロリー内に抑えることが前提なのは言うまでもありません。

『肉食ダイエット』は偏食?ダイエットはバランスのいい食事から

『りんごダイエット』など一食を特定の食品に置き換えたり、炭水化物を控えれば肉類はすきなだけ食べていい『肉食ダイエット』など、様々なおきかえダイエットがありますが、このようなやり方は、ある意味『偏食』です。

短期間で劇的な効果を得られるものもありますが、長期で続けると体に深刻な悪影響を及ぼすことも少なくありません。

たとえば低糖質ダイエットの提唱者、アメリカのロバート・アトキンス医師は2007年に72歳で死去していますが、以前から心臓発作と心不全に悩まされていたようです。死亡時の体重は100kgを超えていたともいわれています。
また、先述した必須アミノ酸であるトリプトファン、メチオニンは穀類に多く含まれています。イソロイシン、リジンは豆類にも多く含まれています。炭水化物が多いと思われている穀類もやはりある程度は摂ったほうがいいのです。

アメリカでは抵当質ダイエットは、すでに古いダイエット法として捨てられつつあるとも言われています。やはり、偏った食生活は健康によくないということなのでしょう。

ダイエットの最終目的は痩せるだけでなく、健康な体を手にいれることです。

それを考えれば特定の食物にこだわったダイエット法が不自然であることはわかるはずです。どうしても短期間で痩せる必要がある場合は栄養士などのプロの目線を取り入れることを考えましょう。

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