わらび餅はダイエットに効果あり?食べても太らないって本当?
ダイエット中だけどどうしても甘いものが食べたい!和菓子ならカロリーが低いから、少しくらい食べても安心?
ダイエット中の間食にいいとしてわらび餅が注目を浴びていますが、栄養やダイエット効果について詳しく知っていますか?見た目が涼しげで口当たりも軽いので、つい手がのびてしまいそうですが、わらび餅も品質を選んで食べないと逆に太る原因なるかも知れませんよ!
わらび餅が本当にダイエットにいいのか、きちんと検証してみましょう。
そもそも、わらび餅は何が原料なの?どうやって作られているの?
わらび餅は、もとは山菜のひとつワラビの地下茎からとれるデンプン『わらび粉』からつくられた和菓子です。かなり古くから作られているようで、平安時代、醍醐天皇の好物だったという記録が残っています。
しかし、わらび粉は大変高価なものです。
スーパーなどで売られている、家庭で手軽に作れるわらび餅の素に本物のわらび粉はほとんど含まれていません。
わらび粉の主な産地は奈良県です。奈良や京都にはわらび餅の名店が数多く存在します。
わらび粉以外の材料で作っても『わらび餅』になる不思議
それにしても、わらび粉をまったく使っていないのに『わらび餅』と銘打って売ることに何か問題はないのでしょうか?実はわらび餅は、わらび粉をどれくらい使わなければならない、などの規制はまったくありません。
商標登録されているわけでもないので、わらび粉以外の材料で作ったものをわらび餅として売っても違法にはならないのです。
しかし最近ではこの状況を問題視する声もあがってきています。将来的には何らかの規定が作られるかもしれません。
わらび餅がダイエットにいいといわれている理由とは?
先述したとおり、本物のわらび粉で作ったわらび餅はなかなか口に入るものではありません。そのせいか、文部科学省の出している日本食品標準成分表にもわらび粉はのっていないのです。
市販のわらび餅の素の栄養は、原料に何を使っているかに大きく左右されます。
市販のわらび餅の原料は、主に
- 片栗粉
- サツマイモデンプン
- タピオカ粉
が多く使用されています。これらの材料を見て、糖質が気になる人も多いのではないでしょうか?いまもてはやされている糖質制限ダイエットは、ブドウ糖の大量摂取による急激なインスリンの分泌を防ぐことを目的としています。
しかし、イモ類や穀類からとれるデンプンは多糖類に分類されます。多糖類は糖質も含みますが、食物繊維、食物繊維と似た働きをするレジスタントスターチも豊富です。
食物繊維もレジスタントスターチも吸収がゆっくりで腹持ちがいいという特徴があるので、その意味ではダイエットに効果があるといえます。
原料そのものより危険かも?人工甘味料や添加物に注意!
しかし、わらび餅はそれだけで食べるものではありません。きな粉に黒蜜をかけて食べるのが一般的です。きな粉は大豆が原料ですから、良質なタンパク質のほかに、食物繊維、大豆オリゴ糖も豊富ですから、便秘解消も期待できます。
問題は黒蜜などの糖分です。
また、市販のわらびもち粉には、本物のわらびもちの食感に近づけるため、砂糖を使用しているものもあります。また黒蜜も黒砂糖以外の糖質を使っている場合があるので注意が必要です。
人工甘味料を使用している商品もめずらしくありません。日本で使用されている人工甘味料は以下のようなものがあります。
- ステビア
- トレハロース
- アステルパーム
- クラロース
- ネオテーム
少量で砂糖よりも強い甘味を感じることができ、カロリーも低く抑えられると考えられています。
しかし、人工甘味料は研究の歴史がまだ浅く、よくわかっていない部分が多いのが実情です。
過去には発がん性がみとめられ、使用禁止になった人工甘味料もあります。
また、人工甘味料を日常的に口にしている人は口にしていない人に比べ肥満傾向にあるという報告もあります。
一口にわらび餅といっても、品質はピンからキリまであります。パッケージの原材料を確認してから買うようにしましょう。