にぼしで痩せられる!?にぼしに秘められたダイエット効果は?
にぼしダイエットとは、間食などをにぼしで済ませてしまうというダイエットです。
にぼしなど、魚を用いた食品の数々は、カルシウムのみ豊富というイメージがあります。ですが、近年の調べではたんぱく質、ビタミン、その他の栄養成分も含まれているということで、健康、美容ににぼしを役立てる人が増えてきました。
今回は、そんなにぼしに秘められている健康パワーを、栄養成分ごとに案内させていただきます。
たんぱく質でダイエット!衰えてしまいがちな筋肉にも効果的!
- 筋力低下を抑える
- 疲労回復を早める
若い人の場合、筋力低下を考慮して生活する必要があるのか、ダイエットを行う必要があるのかと考える人もおられますが、筋力は年齢を重ねるごとに下がっていく性質があります。というのも、毎日の栄養摂取量が健康を維持する水準に達していない人が多いからです。
たんぱく質の場合、肉類、もしくは豆類を食べることで、上質なたんぱく質を多く摂取することができるため、段々とこれらの食材が健康に良いことも、多くの人の間で認知されるようになってきました。
ですが、人によっては肉類、もしくは豆類を食べることそのものが嫌という人もいます。そんな人にオススメなのがにぼしなのです。
にぼしに含まれているたんぱく質は、他の栄養成分より多いという特徴があるため、カルシウムだけでなく、たんぱく質も摂取しやすい食材なのです。また、たんぱく質は筋力低下だけでなく、疲労回復を早める効果もあります。
運動、食事などで、筋肉が付きやすい生活を送っていると、その影響で筋肉がより丈夫になりやすい生活を続けられるようになります。
すると、筋肉に多くの栄養が蓄積するようになり、疲れを感じにくくなる、疲労時には蓄積されているエネルギーを用いて、回復を早めるという効果を得られるのです。ダイエット中は、限られた栄養しか摂取できないこともありますので、健康を考慮してダイエットする場合は、にぼしを食べてダイエットされると良いでしょう。
どのように食べるべき?にぼしダイエットを上手に行う方法
にぼしダイエットは、にぼしのみで行うよりも、以下のような食材と併せて一緒に栄養摂取を行ったほうが良いとされています。
- ピーナッツ
- チーズ
ピーナッツはビタミンEが多いことで有名です。ビタミンEには以下の健康効果があり、疲労回復が遅いと感じている人と相性が良いです。
- 血流改善効果
- 抗酸化作用
血流改善効果を得られるようになると、その影響により栄養の消化吸収の効率が高まっていきます。にぼしは、調理油のように消化吸収されやすいものではないため、少しでも多くの栄養を摂取したい場合は、ビタミンEをピーナッツから摂取すると良いでしょう。
抗酸化作用は、細胞に対して有効な作用です。抗酸化作用を受けている細胞は酸化しにくくなり、その影響で細胞の質そのものが高まりやすいのです。
加齢の影響で疲れやすさを感じることが多いという人ほど、ビタミンEにより体調回復が目覚ましいものとなるでしょう。
そして、にぼしと一緒にチーズも食べる理由ですが、にぼしのたんぱく質は極端に多いわけではないからです。ですが、チーズは高たんぱく質の食材なので、実はにぼしと相性が良い食材の1つなのです。
また、にぼしと同じで腹持ちが良いので、夜食の癖が抜けなくてダイエットで失敗している人も、チーズで満腹感をごまかしてみると良いでしょう。
安全というわけではない!?にぼしダイエットの注意点
- 塩分が多い
- 人によっては気分が悪くなることもある
人間の体は、糖質、脂質、炭水化物を得ていないといけないのですが、他にも塩分を適度に得ていないと、内臓の働きが低下することもあります。
ですが、塩分を摂取する際は過剰摂取しないほうが良いでしょう。というのも、体内に多くのナトリウムが存在する場合、内臓に蓄積されている水分も用いて、血中の塩分濃度を下げないといけなくなり、このような行動が何度も繰り返されると、内臓の動きが悪化してしまうからです。
- たんぱく質:0.65g
- 脂質:0.06g
- 炭水化物:0g
- 塩分:4.3g
- カロリー量:332kcal
上記は、100gのにぼしに含まれている栄養成分、カロリー量です。
サーモンの場合は同量でも約4.0g、めざしの場合は約3.0gとされているので、にぼしに含まれている塩分量は多いということが良くわかります。なので、にぼしダイエットをこれから始める人は、なるべく間食をにぼしで済ませるといった、大量ににぼしを食べないで良いタイミングから、ダイエットをスタートさせたほうが無難です。
補足となりますが、赤身の魚の塩分は、100gで約0.1~1.0gの間とされています。このように、魚肉に含まれる塩分量は見た目から推測できるものではないので、塩分量を曖昧に理解していると、食事を通じて多くの塩分を摂取してしまうことになるのです。
また、塩分を過剰摂取してしまう生活を繰り返していると、健康そのものにも大きな問題が発生します。
- 高血圧
- 生活習慣病
- 冷え性
高血圧、生活習慣病、冷え性ともに、ダイエットを阻害することで有名なため、塩分を摂取しやすい生活を繰り返していると、かえって痩せにくい体質のまま、ダイエットのみ続けているという状況に陥るのです。
にぼしが苦手!そんな人は粉粒を用いてにぼしをいただく
人によっては、にぼしの見た目、臭い、味わいが嫌いという人もいます。
そんな人は、魚粉と言われる粉粒になるまで加工されているものを購入し、以下のような形で使用されると良いです。
- 出汁を作る際に混ぜる
- スープ、サラダに混ぜる
魚を用いた製品のほとんどは、加工後も栄養摂取量が大きく変わるわけではありません。粉粒の場合、お湯にサラッと溶けてくれるため、魚の見た目、形を残したままの料理になることはないでしょう。
ただ、ダイエット目的でにぼしの粉粒を入れるため、少量しか入れないようではいけません。出汁を作る際も、大さじ一杯分は入れるようにして、できるだけにぼしの味も楽しめるように調整したほうが良いです。
粉粒の場合、乾燥した加工品を細かく砕いているため、臭いなどの問題はほとんど発生しません。
そのため、にぼしを直に食べるよりも、抵抗なくたんぱく質、カルシウムなどを得られるようになるのです。サラダにかける際も、小さじ一杯分でふりかけるようにします。
少しだけ塩辛い味わいになるため、味わいそのものを変えるために粉粒を使っても良いですし、どうしても味が気になるという場合は、オリーブオイル、白ごまもかけるなどして、粉粒を使用している雰囲気を薄めると良いです。
プロテインとの違い!にぼしはコストパフォーマンスに優れる
にぼしとプロテインの違いですが、以下のように、にぼしのほうがやや癖が少ないという長所があります。
- コストパフォーマンスが良い
- 原材料が少ない
- 価格相場の変動が小さい
にぼしは、1袋200~500円ほどの幅で売られていますが、基本的に価格相場が変動することはありません。稀に高級なにぼしが売られていることもありますが、ダイエット目的であれば、このような品を無理に購入する必要は無いでしょう。
プロテインの場合は、価格相場が2000~4000円ほどなので安いと感じることは少ないでしょう。
プロテインの場合、以下のようなサポートを考慮して栄養成分が配合されています。そのため、価格が安いプロテインほど、性質が劣ると思って購入しなければなりませんし、なにより自分のダイエット目的に合ったプロテインは、なんというプロテインなのか、そのことを事前に知っておく必要もあるのです。
- 素早く消化吸収される
- 水、牛乳に溶かすことができる
- 筋肉増強の効果を与える
もし、ハードトレーニングを繰り返すことが可能な体力をお持ちの場合、プロテインを選択したほうが良いです。筋肉繊維を意識して、ハードトレーニングに耐えられる肉体改造を行う場合は、大豆ペプチドといった、プロテインから多く摂取できる栄養成分も必要となります。
ただ、少しずつダイエットを進める目的で、ダイエット商品、食材をお探しの場合は、にぼしダイエットくらいが丁度良いのではないかと存じます。
にぼしダイエットは強制ではありません。しかし、プロテインを用いるダイエットはお金がかかりますし、運動用の服装、靴、器具などの購入が必要なこともあり、半強制に近い状態でトレーニングを行わないといけません。
このようなことも考慮に入れると、誰もが簡単に始められるダイエット法として、推奨することが難しくなってしまうのです。
にぼしの意外な効果!ビタミン、亜鉛の摂取でも重宝されている
にぼしはたんぱく質だけでなく、以下のような魅力的な栄養成分も含んでいます。
- 鉄分
- 亜鉛
- ビタミンD
- DHA、EPA
- ヒスタミン
近年では、魚類に多く含まれている鉄分、DHA、EPAが注目されるようになってきました。
その理由ですが、日本人はヘム鉄、鉄分といった血流改善効果を期待できる栄養成分の摂取量が、外国人と比較して少ないからです。昔であれば、このような問題はあまり起きなかったとされています。
というのも、昔の日本では鉄製の鍋を用いて料理を作っていたからです。ですが、現代ではアルミ、特殊なスチールで加工された鍋が多く、鍋から鉄分がしみ出すことも減っていき、その結果で鉄分の摂取量が減ってきているのです。
また、鉄分の摂取量が不足しがちな場合、ダイエットにも悪影響を及ぼすようになります。
鉄分は、赤血球を作る際に欠かせない栄養成分とされています。赤血球にも寿命があり、その寿命は約120日と言われているため、定期的に赤血球を作れる体でなければ、酸素の運搬役である赤血球の働きが弱まるのです。
赤血球は免疫力にも大きな影響を及ぼすため、赤血球が上手く作れない体では、体調不良、そして血の巡りが悪くなっていくため、美容そのものにも悪影響を及ぼすことがあるのです。体質改善ダイエットが上手くいかないという人は、にぼしダイエットを始めて、鉄分の摂取不足を解決できないか、まずはその辺りからダイエットを始めてみると良いでしょう。
そして、DHA、EPAは血流に存在する血栓の問題に良いとされています。
昔であれば、魚肉を食べているとDHAの力で頭が良くなるとされていました。ですが、現在ではDHAだけでなく、EPAも重要と言われることが増えてきたのです。
というのも、血流改善効果を期待できるだけでなく、血流そのものをサラサラに変えてくれる力まであるからです。人によっては、血流が不安定となるドロドロ血液に悩まされているため、思考力、ストレスなどに悪影響が及んでいる人もいます。
このような精神上のトラブルを抱えていると、大きなストレスとなり、やがてはストレス発散を食事に依存しがちな生活に陥りやすいです。なので、食事制限を続けて痩せることが難しい、急にイライラすることが多いという場合も、にぼしダイエットが最適かもしれません。
ビタミンD、ヒスタミン!これらの栄養成分も今では注目の的?
ビタミンDはカルシウムと一緒に吸収されやすい特性があり、ヒスタミンは、健康ドリンク、栄養ドリンクに配合されていることが多い栄養成分です。
また、具体的な健康効果は以下のとおりとなっています。
- ビタミンD:丈夫な骨を作り出す際に使われる
- ヒスタミン:ホルモン分泌を高める
骨というと、たんぱく質、カルシウムを正しく摂取していることが重要とされているため、今までは、それほどビタミンDは重要ではないとされていました。というのも、日光を浴びることでも、体内でビタミンDが合成できるからです。
しかし、今では昔に比べて日光を浴びる頻度、外出の時間が長いという人が減ってきているため、上手くビタミンDの合成を行えない人もおられるのです。
そんな人は、にぼしなど魚類を通じてビタミンDを摂取したほうが良く、にぼしはミネラルも豊富なので、ビタミンDだけでなく、たんぱく質が体内で消化吸収される効率も良いとされています。しかも、にぼしは加工された後も、原材料が少ないままで販売されるため、食事による副作用の心配も少ない優良な食材なのです。
ヒスタミンについては、にぼしを噛むことで発生するとされています。ホルモン分泌が盛んではない場合、アンチエイジングに取り組んでいたとしても、肝心のアンチエイジング効果が高まらないという研究成果もございます。
また、ホルモン分泌が盛んな体は、満腹中枢が正常に機能しやすくなることでも有名です。満腹中枢が正常に機能している場合、これにより食事量を抑えることができる、夜食などのダイエットに悪影響を及ぼす行動を、減らすことができるようになります。