脂肪燃焼を助けるカルニチン!サプリでの補充と効果アップの極意
ダイエットに効果があると言われている”カルニチン”について、その効果のほどはどの程度のものなのか気になるところです。そして、効率良くカルニチンのダイエット効果をアップするにはどうしたら良いのか、知っておきたいところです。
カルニチンのダイエット効果とも考えられる、脂肪燃焼効果を低下させる原因があります。その解消のために補充に有効な食べ物として肉があることを説明して行きます。
更に、カルニチンの補充は肉だけではなく、サプリメントもあることを紹介します。複数の会社で販売されているカルニチンサプリの特徴を紹介し、その効果をアップするためのタイミングがあることも説明します。
カルニチンを減らして脂肪燃焼の効果を落とす3つの原因
脂肪を燃焼する機能を持っているアミノ酸の「カルニチン」ですが、実は3つの原因で体内での濃度が落ちてしまうことがあるのです。
その3つと言うのは、次のようなものです。
- 加齢
- ダイエット
- 偏食
加齢は多くの身体機能を低下させていきます。カルニチンの脂肪燃焼の補助効果についても言えることで、加齢とともに筋肉中のL-カルニチンの貯蔵量が減っていくというデータがあります。
L-カルニチンには、遊離カルニチンとアセチルカルニチンの2種類があるのですが、遊離カルニチンは10~20才で濃度4であったものが、40才で濃度3、80才では濃度2を下回るくらいまで半減してしまうのです。
もうひとつのアセチルカルニチンの場合も同様で、10~20才の濃度1から、30~40才で濃度0.75、70才で濃度0.25と4分の1までも減ってしまいます。
極端な食事制限によるダイエットをやり過ぎると、L-カルニチンそのものや、その材料となるリジンやメチオニンという栄養分も不足してしまう可能性があります。また、急激な”激やせダイエット”などをやってしまうと筋肉が減ってしまい、カルニチンの蓄積場所が足りなくなってしまうのです。
偏食によるカルニチンの減少は、過激なダイエットと同様のことが言えます。ある程度の量を食事によって摂取しているカルニチンは、偏食をすると摂取しづらくなってしまうこともあるのです。
カルニチンを補充してその効果を上げるのはズバリ”肉”ダ!
カルニチンを食べ物から摂取するにしても、どんな食べ物にどのくらい含まれているのかが気になるところです。
一般的には、赤身の肉・魚肉・鶏肉・牛乳などの動物性食品に多く含まれており、赤身肉に関しては、赤身が強ければ強いほどカルニチンの量は高くなっていると言います。
一口にカルニチンとは言ってもそれにはいくつかの種類があり、日本では食品分野に使われるL-カルニチン、先天性欠乏症患者向け希少医薬品としてのレボカルニチン、消化管機能低下用の胃薬に使われるDL-カルニチンなどがあります。
中でも、肥満の方たちの気になる脂質のエネルギー代謝に関わっているのは、この内のL-カルニチンだけなのです。このL-カルニチンの含有量が高い食材には次のようなものあり、これを知っておくと良いでしょう。
食材 | mg/kg |
---|---|
ヤギ肉 | 2210 |
ラム肉 | 1900 |
牛肉 | 1180 |
鹿肉 | 1174 |
豚肉 | 274 |
ロブスター | 270 |
岩ガキ | 243 |
鯨肉 | 134 |
鶏肉 | 80 |
牛乳 | 40~55 |
ヨーグルト | 41 |
マグロ | 34 |
サケ | 31 |
ブロッコリー | 4.8 |
アボカド | 4 |
カルニチンを補うのは肉だけじゃない!サプリメントも一つの方法
カルニチンを補う方法として、お肉を食べることが一番のようですが、人によってはなかなか大変なところあり、これよりももっと手軽な方法として、サプリメントを飲むという方法もあるのです。
何にしてもサプリメントには、一般的なカプセルの他にも、錠剤や顆粒のものなどその形状は様々あるため、人それぞれに自分にあったものを選ぶことができます。また、携帯に便利で、食事でお肉をガッツリ食べるよりも数段と楽に摂取できるのです。
サプリによる栄養補給では、カルニチンだけでなく、他の栄養分も合わせて配合したものもあって、自分に不足している栄養分を考えながら、たくさん発売されているもののなかから選ぶことができます。
そして、何と言ってもサプリは薬ではないため、誰にも簡単に入手できる重宝さがあります。市販のお薬同様にドラッグストアで買ったり、今はやりの通販を利用しても良いでしょう。
各社で販売されているカルニチンサプリの特徴はコレだ!
カルニチンを配合したサプリメントは多くのメーカーから発売されていて、それぞれに個性的な特徴を持っています。
いくつかのカルニチンサプリの特徴は、次のようにカルニチン以外の栄養成分にあるのではないでしょうか。
メーカー 商品名 |
カルニチン以外の 栄養成分 |
---|---|
DHC カルニチン 30日分 |
・トコトリエノール ・ビタミンB1 |
オルビス スリムエクササイズ |
・エピガロカテキンガレート ・ビタミンB2 |
ファンケル カルニチン |
・ビタミンB1 |
小林製薬 カルニチン |
・無し |
”トコトリエノール”は、ビタミンEの一種で強い抗酸化作用を持っています。この栄養成分の健康効果として、美肌・美白・コレステロール値の低減・動脈硬化の予防があると言われ、その特有の作用から、「スーパービタミンE」とも呼ばれているのです。
”エピガロカテキンガレート”は、健康に良いとされる「ポリフェノール」の一種で、お茶の渋み成分でもある「カテキン」の一種でもあります。この種のカテキンには、脂肪とコレステロールの吸収を抑える働きがあると言われています。
”ビタミンB1”は「チアミン」とも呼ばれ、糖質からエネルギーを作ったり、神経の機能を正常に保つ働きがあります。疲れやすい・眼精疲労になりやすい・肩こりや腰痛がある・激しい運動するという人は補給をした方が良いでしょう。
”ビタミンB2”は「リボフラビン」とも呼ばれ、脂質の代謝・過酸化脂質の分解・皮膚や爪や毛の成長促進という働きがあります。肌荒れ・口内炎の人に加え、発育盛りの子供などが補給をするのが良いとされています。
小林製薬の『カルニチン』には、カルニチン以外の栄養成分は配合されていません。これは、カルニチンそのものの機能である脂肪燃焼の促進を最大限に生かそうという特徴であると言えそうです。
カルニチンサプリの効果をアップする3つのタイミング
普段から赤身の肉などの動物性食品を食べている健康な成人では、1日に60~180mgくらいのカルニチンを摂取できています。野菜しか食べないという人であっても、カルニチンの摂取量は10~12mgくらいと少ないのですが、腎臓が効率的な保持を行なうため、ほとんど体内のカルニチン量は変わりません。
カルニチンが不足するということは、遺伝性の疾患や慢性腎不全などの特定の疾患でもない限り起こりえません。それでも、カルニチンサプリを利用してダイエットに励み、カルニチンの”ダイエット効果”を上げたいという人は、サプリを飲むだけではない効果アップの方法を知っておくと良いでしょう。
カルニチンサプリで脂肪燃焼効果を上げようとする場合、ただサプリを飲むだけでなく、そのタイミングを上手く採ると更にダイエット効果はアップするようです。
カルニチンサプリの脂肪燃焼効果をアップするタイミングは、次のような3つの状況の時なのです。
- 運動の前
- 運動の後
- 食事の前
健康な人には充分にカルニチンの脂肪燃焼効果は備わっている!
カルニチンは、健康な人の体内には約20gと充分に蓄積されていて、脂肪燃焼の補助効果は充分に備わっておりますので、特別に意識して食べ物から摂取する必要はありません。
逆に、カルニチンを過剰に摂取してしまうと、いくつかの副作用が表われてきます。また、サプリは薬では無いとは言っても誰でも飲んで良いものではないのです。
DHCの『カルニチン 30日分』の注意書きでは、摂取目安量の超えないこと、水又はぬるま湯で噛まずに飲むことなどを掲げ、主食・主菜・副菜を基本にした食事バランスの良い食生活を推奨しています。
オルビスの『スリムエクササイズ』の注意書きでは、目安量を水又はぬるま湯で飲むこと、妊婦・授乳中の人・子供は摂取しないことなどを掲げ、健康的なダイエットのために適度な運動と1日の総カロリー量を意識することを推奨しています。
ファンケルの『L-カルニチン』の注意書きでは、薬の服用中や通院中の人及び妊婦の人は、お医者さんに相談したうえで飲むことを掲げています。
小林製薬の『L-カルニチン』の注意書きでは、妊婦と授乳中の人は飲まないこと、薬を服用中或いは通院中の人はお医者さんに相談することを掲げています。そして、体調や体質によってはまれにかゆみ・発疹・胃部不快感・下痢・便秘などになることもあるとし、食品アレルギーのある人の摂取にも注意を促しています。
以上のように、各社のカルニチンサプリを飲む時には、それぞれの注意書きを充分理解して、自分なりに合った飲み方をすると良いでしょう。