やせたい方必見!肥満に効果のある漢方薬はこれ!

ひとことで漢方薬といっても、種類はとても多く、様々なお悩みのある方々に対して幅広く活躍しています。

それは例えば女性特有の症状や心に関わる症状、はたまた膀胱炎の改善や高血圧に伴うイライラや上せ、鼻血など、いろいろな場面で役立っています。

そんな漢方薬の中で、最近ちょっと太ってきたかなぁと気にしている方々の役に立つと注目されているのが防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)になります。

今回は、痩せたいと思っている方々に対して、きっと役立つこの漢方薬についてご紹介していきたいと思います。

防風通聖散ってどんな漢方薬?

ダイエットをサポートする漢方である、「防風通聖散」には非常にたくさんの生薬が含まれており、その数は18種類にものぼります。

その名前にある「防風」も含まれている生薬のひとつで、あと「通聖」には聖人という意味が含まれており、つまりそれほど聖人のように尊いと思われている漢方薬という事です。

また、この漢方薬の一番の注目点は肥満に対して力を発揮することですが、ただ飲んでいるだけでは効果はありません。

この漢方薬はそんな都合の良い漢方薬ではなく、きちんとした食事のコントロールや、自分に合った適度な運動をしていることがダイエットの大前提になります。

防風通聖散に含まれている生薬とは?

ちなみに防風通聖散には18種類もの生薬が含まれているが、その18種類の生薬は以下のものになります。

黄笒(おうごん)

高さが30~60センチの多年草で、茎は四角形、根元部分は少し木質化して横になっており、上部は直立している。

また葉は1.5~5センチで細長い形をして、うっすらとした毛でおおわれており、花は濃青紫色で夏から秋にかけて満開となり,光沢のない黒く小さな球状の果実をつけます。

なお、生薬としては、シソ科コガネバナの根の周皮を除いては、乾燥したものを用いています。

この植物は、中国の東北部(河北、内蒙古、山西、山東、甘粛、陜西の各省)や朝鮮半島、モンゴル、東シベリアからバイカル湖あたりに広く分布しており、乾燥した山の斜面や道端及び山腹の草地に生えています。

甘草(カンゾウ)

40~70cmくらいの高さの多年草で、長さは1~2mくらいもある大きな根茎があり、様々な方向に地下茎をのばしています。

また花は6~7月頃について、実は7~8月頃に熟し、生薬としてはマメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥させたものを使います。

この植物は大きく二種類の系統があり、ウラルカンゾウは中国東北部から西北部および華北、シベリアの乾燥地に分布しており、他方のスペインカンゾウは中国の新疆から中央アジアからトルコまでの乾燥地に分布しています。

ちなみに現在使用されている原料は、主に中国やオーストラリアからから輸入されたものになります。

大黄(ダイオウ)

大型の多年草草本で高さは2~3mに達し、断面は黄色く、根茎と根は太くて肉質な植物で、長さは30~50㎝ほどの大きな葉をつけます、また紫紅色もしくは黄白色の小さな花をつけます。

この生薬には乾燥させた根および根茎を用いており、この植物の生息地は中国や日本などに生息していますが、生薬としては輸入だけでなく国産のものも使用されています。

芍薬(シャクヤク)

この植物は約60㎝の高さがあり、紅や白色などのボタンによく似た花が咲きますが、生薬には乾燥させた根を使用します。

またこの植物は北朝鮮や中国東北部、シベリアの東部にかけて自生しており、国内における薬用としての栽培は、奈良県やや北海道、さらに長野県などで少しだけ行われています。

川芎(センキュウ)

この植物は高さが30~60㎝になる多年草で、特に根茎を中心とした草全体に特有の香りを持っており、茎の先に白色の小さな花を多数つけるのですが、結実はしません。

また生薬には、湯通しして乾燥させた根茎を使用するのですが、この植物は中国や日本などに生息しており、ちなみに日本で使用されるほとんどすべてが国内で栽培されたものになります。

当帰(トウキ)

この植物は高さ60~90㎝で、茎は赤く、葉は複葉で縁にぎざぎざがあり、夏から秋にかけて白い小さな花をつけます。

また強くセロリのような香りを持っており、生薬には乾燥させた根を使用するのですが、この植物の生育地は中国や朝鮮半島、日本となり、日本国内では和歌山県高野町富貴地区を中心として栽培がおこなわれています。

防風(ボウフウ)

この植物は高さ約1mで根葉の柄が長く、三回羽状に深裂し緑白色の多年草で、夏場はえださきに小さな花を多数つけます。

また育成地はシベリヤや中国、朝鮮半島に分布しています。

生姜(ショウキョウ)

この植物は、熱帯アジア原産の多年草で、草の丈は50~70㎝あり、地下に大きな地下茎を持っており、そこから鞘状になった葉の基の部分が茎のように地上に伸びており、左右2列に葉をつけます。

また地下茎は8~10節に分かれていて、温帯地方では通常は花が咲きませんが、冬期で10℃以下になると腐敗します。

なお、生薬としては、ショウガ科ショウガの根茎を使用しますが、生のショウガが「生姜」で、そのまま乾燥したものが「乾生姜」、さらに蒸して乾燥させたものが「乾姜」となります。

この植物の生育地は、インドや東南アジア、中国、アフリカ西部、中央アメリカ、日本、ジャマイカやプエルトリコを中心とした西インド諸島など、世界各地で生産されていますが、薬用の大部分は中国からの輸入に頼っています。

その他にも桔梗(キキョウ)や石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、また荊芥(ケイガイ)や山梔子(サンシシ)、薄荷(ハッカ)、麻黄(マオウ)、さらには連翹(レンギョウ)や滑石(カッセキ)、芒硝(ボウショウ)などたくさんの生薬が含まれており、お互いに協力して体のためにじっくり働くのです。

防風通聖散のその他の効用とは?

皆さんの周りもポッコリとおなかが出っ張った太鼓腹の方は、少なからずおられるかと思いますが、ちなみに太鼓腹というのは読んで字のごとく太鼓のようにぷっくりと出たおなかのことです。

防風通聖散は太鼓腹の人の高血圧にともなういろいろな症状にも効果があり、例えば動悸や肩こり、のぼせといった症状になります。

その他にも、からだのくむみや便秘で困っておられる人達にも役立ちますが、ただこの漢方薬は便秘を解消する薬でもあります。

そのため、胃腸の弱い方がこの漢方薬を利用すると、下痢になることもあるので、そのあたりには気を付けてください。

またこの漢方薬を使い続けていると、まれに肝臓の働きに問題が起きることがあるので、注意が必要です。

防風通聖散を含む肥満のタイプ別の漢方薬とは?

そもそも漢方では肥満をいくつかのパターンに分けて考えており、ストレスなどで「気」の流れが滞り、新陳代謝が鈍ることによって太るタイプや、「血」の流れが滞ることで老廃物を排出できず余分な脂肪として蓄積されるタイプ、また体内に「水」が滞ってしまうタイプという3つのタイプがあり、さらにそれぞれが影響し合う「混合タイプ」もあるとされています。

漢方では、単に食事の量を減らすことだけではなく、脂肪を体内で上手に燃焼させて余分なものをキレイに排出できる体質を作ることに重きを置いています。

そういう意味でも自分のタイプをきちんと見極めて、体質に合った的確な漢方薬を選ぶことが大切なのですが、それぞれの肥満のタイプ及び効用のある漢方薬は以下の通りです。

ストレスが溜まり、つい過食になる場合 上熱下寒の症状があり、血流が悪いことで代謝が落ちている場合 色白で筋肉に締まりのない、いわゆる小太りの場合 上記2つ以上の症状があてはまり、便秘傾向がある場合
加味逍遥散(かみしょうようさん):柴胡(さいこ)・山梔子(さんしし)がストレスを解消し、肥満を防止します 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):牡丹皮(ぼたんぴ)と桃仁(とうじん)が血液の流れをつけて、代謝を上げます 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう):防已(ぼうい)と白朮(びゃくじゅつ)が、余分な水が滞る状態を改善します 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):大黄(だいおう)と芒硝(ぼうしょう)が便通を改善することで、肥満を改善します

そしてさらに、食生活を見直し、代謝を促進する体操をするなどして生活習慣を改善していくことで、自分本来のベストプロポーションを手に入れてみて下さい!

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