ダイエットが原因でできる「あざ」何が原因なのか知りたい!
どこかにぶつけたわけでもないのに、いつのまにか腕や脚にあざが!しかもかなり頻繁にできるように。どうなっているの?
あざは打ち身でできるもの、と思っていませんか?確かにどこかに強く打ち付けることでもあざはできますが、実は体質であざができやすい人もいるのです。生まれつきの体質もありますが、ダイエットで極端な食事制限や不規則な生活であざができやすくなってしまうこともあります。
知らない間にあざができやすく、しかもダイエット中の人は自分の生活習慣を振り返ってみましょう。
意外と知らないあざの種類。原因は人それぞれ違う
あざは打ち身で皮膚の下で内出血したもの(出血班)と思われているようですが、これは本来はあざとはいいません。本来あざとは、生まれつきの体質で生じるものをさします。しかし、今では打ち身でできるものもあざと言われるようになり、ほとんど区別がつかなくなりました。
皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の三層構造になっています。
表皮や真皮でメラニンという色素が沈着してできたり、皮膚の血管が増えたりして皮膚の色が黒っぽくなったり、青くみえることをあざといいます。
あざには以下のような種類があります。
- 青あざ…真皮でメラミン色素が増加したもの。典型的なのは赤ちゃんのおしりにある蒙古斑。顔にできる母斑といわれるあざもある。
- 茶あざ…表皮や真皮の浅いところでメラミンが増えて、色素沈着したもの。しみやそばかすとは区別される。
- 黒あざ…色素細胞母斑ともよばれる。メラミンが表皮で増加して、皮膚で広がったもの。小型で丸い形をしているのがほくろ。
- 赤あざ…真皮や皮下脂肪の血管がふえたり、破れたりしてできることが多い。
ダイエットであざができやすい体質に!?何がいけないの?
お年よりはどこかにぶつけたわけでもないのに、あざができることが多くなるようですが、これは血管が老化してもろくなり、弾力性がなくなったことが原因です。
血管や皮膚がもろいのは、体質や加齢、紫外線の浴びすぎによることもありますが、過度なダイエットがあざのできやすい体質をつくっているとも考えられます。
単純に食事を減らすだけのダイエットをしていると、体をつくるのに欠かせないビタミンやタンパク質が不足したり、ホルモンのバランスが保てなくなってしまいます。
とくに、ビタミンCとコラーゲンが不足すると、皮膚や血管が上手くつくれなくなります。結果、肌にはりがなくなったり、血管の柔軟性が失われるので、ちょっとした刺激を受けただけで色素沈着を引き起こしてしまうのです。
体のあちこちに原因不明のあざができる、という人は一度食生活を見直す必要があります。
食事を抜いたり、カロリーを減らすことばかりに気をとられて偏食になっていないかなどをチェックしてみましょう。
カロリーだけで食べ物を選んではいけない。絶対に欠かせない栄養とは
健康的なダイエットは、栄養のバランスが欠かせません。
たとえば、ビタミンは水溶性と脂溶性の二種類があります。お肌の健康に欠かせないビタミンAは脂溶性です。油と一緒に摂らないと、効率よく栄養を吸収することができません。オリーブオイルなど良質な油も一緒にとる必要があります。
コラーゲンの生成に必要なビタミンCは水にとけやすく熱に弱いので、洗ったり茹でたりして長く水にさらすと、栄養が失われてしまいます。たくさん摂ると吸収率が低下し、尿といっしょに体外へ排出されてしまうので過剰摂取を心配する必要は、ほとんどありません。
コラーゲンは手羽先や豚足でもおなじみですが、カレイやエビ、うなぎ、なまこなど魚介類にも含まれています。
ダイエット中でも肉や魚もきちんと食べなくてはいけないということです。
ただし、カロリーは高めな傾向があるので食べ過ぎないようにしましょう。とくに肉は飽和脂肪酸も多いので注意が必要です。魚に含まれる油は不飽和脂肪酸なので、積極的に摂りたいですね。
食生活を改善しても、あざが頻繁にできる場合は病気がひそんでいる可能性もあります。
少しでもおかしいと思ったら、迷わず病院で診察をうけてみましょう。健康的なダイエットは、体に負担がかかることはありません。ダイエットで体調が体調が崩れるようなことがあったら、何か無理があるということですから、原因を少しでも早く取り除くようにしましょう。