離乳食がダイエットに応用できる?手作りか加工品かで大きく違う
赤ちゃんの成長に欠かせないのが離乳食です。離乳食を与えている期間は、栄養を補給するだけでなく、味覚を育てる大事な時期でもあります。
成長に合わせて食べ物の固さや大きさを変えたり、味を濃くしすぎないように…などいろいろ気を使って作る離乳食ですが、健康にいいということで、離乳食を応用した食事を自分用にアレンジするお母さんも多いようです。
離乳食はベビーフードといわれることも多いようですが、厳密に言うと少し違うものです。ベビーフードをダイエットに利用する人もいるようです。効果はあるのでしょうか?何か問題はないのでしょうか?ここできちんと検証してみましょう。
離乳食とベビーフード。手作りか加工品かで枠組が違う!
お母さんのおっぱいやミルクしか飲めなかった赤ちゃんも、やがては歯がはえて、大人と同じように固形物を食べられるようになります。噛んで食べることに少しずつなれさせるための準備として食べさせるのが離乳食です。赤ちゃんは噛む力が弱いだけでなく内臓も未発達です。
固いものや味付けの濃いものは体に負担がかかりるので、やわらかく、薄味に作ることになります。ミルクだけでは補えない炭水化物、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養補給の役割も果たします。
離乳食でダイエット成功者続出!?その真実とは
離乳食は、味付けが薄めで栄養のバランスもとれています。
このことからダイエットにもいいとして注目が集まっています。また、離乳食のためだけに食材を買ったり調理するのは手間がかかります。ならいっそ、離乳食の材料で大人用の食事も一緒に作ってしまえば、手間もはぶけるし、ダイエットにもなるので、一石二鳥!ということで離乳食と同じ食材で赤ちゃんと大人用の食事を同時に作る人が増えているようです。
離乳食は大人の体にも優しいということはわかりましたが、今、ネットで取り上げられていることが圧倒的に多いのはベビーフードダイエットです。
あるバラエティ番組で某女性タレントが食事にベビーフードを取り入れたことで短期間で痩せられたということから、ベビーフードダイエットの人気に火がつきました。
ベビーフードダイエットブームで品切れ続出?批判の声も!
この番組が放送された直後から、『ベビーフードダイエット始めてみた!』『飽きないように、全商品買った!』とベビーフードダイエットを始めたことを報告するツイートが相次ぎました。一気に10パック以上購入した人もいたようです。しかし、それと同時に『くだらないことで赤ちゃんの食べ物を奪うな!』『赤ちゃんのいるお母さんを困らせるな!』といった批判も噴出しました。
過去には、テレビで放送されたダイエット方法の影響でバナナやスキムミルク、納豆などが品薄になったことがありました。こういったことから、ベビーフードが買えなくなるのでは、と心配する母親を中心として批判の声があがったようです。
現在、ベビーフードは300種類が出回っており、一時的に品薄になることはあっても赤ちゃんがベビーフードを食べられなくなるということは現実では考えにくいようです。しかし、番組でタレントが利用したベビーフードは品切れが続出しました。
リバウンドの可能性も!メディアで話題のダイエットの落とし穴
ベビーフードの製造・販売をしている企業が運営している日本ベビーフード協議会によると、ベビーフードは確かに栄養のバランスにすぐれているが、赤ちゃんのために量が少なめになっている以外は大人用と変わりはないということです。
文また、赤ちゃん用にやわらかく加工してあるので、歯ごたえがなく、満足感が得られません。
量も少ないので、ベビーフードだけ空腹を満たすことが難しく、ほかの食品で補う必要があります。ベビーフードでは補いきれないビタミンや鉄分などを補給できる野菜や魚介類であればいいのですが、スナック菓子や甘いものを食べてしまっては、効果は期待できません。
ベビーフードダイエットだけでなく、過去にテレビで紹介されたダイエットは長期的に続けるのが難しいものが多いのも事実です。
さらに、テレビは番組を面白おかしく見せるために工夫をこらした演出をしています。ダイエットもそれほど効果がなくても、大げさに演出していることが多く、実際やってみたらあまり瘦せなかった…。というケースは少なくありません。
おきかえダイエットは、やめてしまうと食事量がダイエット以前に戻ってしまって、リバウンドしてしまう危険性もあります。
実行するまえに、本当に成功しそうか、自分に合っているかなどをしっかり研究しましょう。
ダイエットは食事と運動のバランスがあって初めて成功するものです。目新しいものに次々飛びついても効果を得るのは難しいでしょう。ダイエットは一時的なイベントでなく、生活習慣だということをしっかり頭にいれておきましょう。