寝かせ玄米ダイエットのやり方。本当に痩せることはできるのか?

玄米は体によいことは知られていますが、どうも食感がよくないなどの理由で敬遠されがちです。それを解消したのが寝かせ玄米です。

その寝かせ玄米を使用したダイエットがあります。「寝かせ玄米ダイエット」と呼ばれています。

今回は「寝かせ玄米」と「寝かせ玄米ダイエット」を調べてみました。ぜひご覧ください。

玄米と白米のちがい

玄米とは籾米(もみごめ)から籾がら(もみがら)を取り除いたお米です。この玄米からぬか、胚芽(はいが)を取り除いて、胚乳(はいにゅう)だけにしたものが白米です。

ぬかや胚芽(はいが)に体にいい成分が含まれているということですね。ビタミンやミネラル、食物繊維などが白米にすると失われてしまうということです。

栄養素名 白米 玄米 比率
エネルギー 356kcal 350kcal 98.3%
たんぱく質 6.1g 6.8g 111.5%
脂質 0.9g 2.7g 300%
炭水化物 77.1g 73.8g 95.7%
ビタミンE 0.2mg 0.3mg 150%
ビタミンB1 0.08mg 0.41mg 512.5%
ビタミンB2 0.02mg 0.04mg 200%
ビタミンB6 0.12mg 0.45mg 375%
ナイアシン 1.2mg 6.3mg 525%
葉酸 12μg 27μg 225%
食物繊維(不溶性) 0.5g 3.0g 600%
カリウム 88mg 230mg 261.4%
カルシウム 5mg 9mg 180%
マグネシウム 23mg 110mg 478.3%
リン 94mg 290mg 308.5%
0.8mg 2.1mg 262.5%
亜鉛 1.4mg 1.8mg 128.6%
0.22mg 0.27mg 122.7%
マンガン 0.8mg 2.05mg 256.3%

この表からわかるように

白米と玄米ではビタミンB1は5倍強、食物繊維では6倍違うことになります。エネルギー、炭水化物を除く、その他の成分でも玄米は白米に比べ栄養素が高いことがみてとれます。

栄養素の面だけ考えると、玄米を食べるのがよいのは一目瞭然ですね。

ではなぜ玄米を食べないのか。味や食感に問題がありそうです。玄米のプチプチした食感が苦手な人も多いようです。

そのあたりを改善してくれるのが寝かせ玄米です。

寝かせ玄米とは

寝かせ玄米とは玄米と小豆と少量の塩を入れて、炊いたものです。

それをすぐに食べるわけではなく、3日間ほど炊飯器などで保温状態にしておいたものと定義されています。

3日間のあいだ保温するので、腐らないのかと心配になりますが、玄米に含まれる酵素が活性化することで大丈夫なようです。保温、熟成することで「メラノイジン」がつくられます。

メラノイジンの抗酸化作用で玄米は腐食せずに寝かせ玄米になるということでした。メラノイジンとはどんなものなのでしょうか?

寝かせ玄米のメラノイジンってどんなものなのか

物質を加熱することで褐色に変化し、こおばしい香りが生成されることをメイラード反応と呼び、その反応生成物の一つがメラノイジンです。

メラノイジンは味噌などを作る際に生まれる物質です。高い抗菌作用がります。それだけでなく血管内の健康を守る効果や整腸効果があるとされています。

寝かせ玄米のギャバ成分がいいらしい

寝かせ玄米には熟成されていく段階で酵素の働きによってアミノ酸の1種であるギャバ成分が増えます。

ギャバとは脳の神経伝達物質で、ストレスの緩和、神経を落ち着かせる働きをしています。

ドーパミンなどの過剰物質を抑制しリラックス状態を作り出してくれます。

このように寝かせ玄米は、メラノイジンやギャバの成分が健康面でよいとされる要因でしょう。

寝かせ玄米ダイエットのやり方

寝かせ玄米ダイエットのやり方は主食としていた白米を寝かせ玄米に変えるだけです。おかずはきちんと食べましょう。

玄米は食物繊維が多く含まれていますので、腹持ちが良くなります。よく噛んで食べることで、白米よりも少量で満腹感を得ることができるのが特徴です。

便秘解消や老廃物の排出を活発にしてくれる効果もあるとされています。

本音で寝かせ玄米ダイエットのことをいうと

白米と玄米は基本エネルギー(カロリー)は同じぐらいですので、白米と同じ量を摂っていたらあまりダイエット効果はないかもしれません。

寝かせ玄米は健康面やアンチエイジングなどの美容面でいいのはわかりますが、ダイエットを成功させようとすると食べる量そのものを控えないと失敗します。

成分的には白米よりいい面がたくさんあります。健康志向の強い方にはいい食材になると思います。

また寝かせ玄米ダイエットのやり方を調べていく中で、「七号食ダイエット」もよくでてきました。これは寝かせ玄米だけを食べるダイエットのようで、栄養バランスがあまり良くなく、

短期的な効果を出すことには向いていますが、あまり長く続けるのはオススメできない印象を持ちました。

正直に寝かせ玄米ダイエットを語ると、「量をしっかり減らさないと、なかなか痩せるのは難しそう」という結論になりました。

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