バターとマーガリンの違いは?乳脂肪分と油脂を理解し健康を享受する

今回は、バターとマーガリンどちらがダイエットに向いているのか?、健康面はどうなのかについて調べてみようと思います。

健康面に気を使っておられる方なら、マーガリンがあまり良くないと言われていたのをご存知かもしれません。

はたしてマーガリンはそんなに悪いものなのか?そのへんについても新しい情報を集めて、理解を深めたいと思っております。

バターとマーガリン、どちらがいいのか検証してまいります。

バターとマーガリンの違いは?

まず基本的なところから、バターとマーガリンの違いは材料の違いがあります。

バターは牛乳を原料としています。生の牛乳に含まれる脂肪を固めたものがバターになります。

マーガリンの方はといいうと、植物性、動物性の油脂を精製して、粉乳や発酵乳、食塩、ビタミン類をまぜて作られたものです。

バターとマーガリンの成り立ちについて

バターは、紀元前2000年ごろには、作られていたという記録があります。ただ食用というより化粧品、もしくは医療品としてもちいられていたようです。

それにたいし、マーガリンは19世紀にフランスで発明されました。その当時のフランスは戦時下にあり、バターが不足していました。

そのバターの代用品としてマーガリンが誕生したのです。

バター、マーガリン、どちらが体にいい論争

日本では40年以上前にマーガリンは登場し、植物成分から作られているので体に優しいという謳い文句で一世を風靡しました。

しかし、コレステロールを上げるものはすべて悪という論調から、現在はコレステロールは多すぎても少なすぎても健康を損ねるものだと理解されるようになってきました。

また欧米諸国で話題になったトランス脂肪酸の影響で、日本でも一気にマーガリンは危険だという風になりました。

* トランス脂肪酸とは脂肪酸の一種で、植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際に生じます。

厚生労働省のホームページにも日本人より多くトランス脂肪酸をとっている諸外国では、心筋梗塞、冠動脈疾患画像化する可能性が高いとされていることを認めています。

ただ平均的な日本人のトランス脂肪酸の摂取量では疾患リスクとの関連はあきらかではないとされています。

つまり摂りすぎなければ、それほど危険ではないともとれますね。外国の方の摂取量は、日本人と比較するとかなり多いようです。

パンに塗って食べる程度なら問題なさそうです。でもくれぐれも摂り過ぎは注意してください。

ダイエットにはバターとマーガリン、どちらがいいの?

結論から言いますと

バターとマーガリン大差はないというのが正直なところです。バターとマーガリンは、どちらも同じ油です。

カロリーは 1グラム=9カロリーなのです。

ですから、ダイエットを考える場合には、取る量をバターであろうが、マーガリンであろうが、考えないといけません。

パンに塗るのも、たっぷり塗るのを少し控えめにするようにしたほうがいいかもしれませんね。1グラム=9カロリーですからね。

でもパンに塗るのなど比ではないものがあります。ポテトチップスや、ビスケット類は気をつけたほうがいいかもしれません。

先程も書きましたが、過量のトランス脂肪酸は健康を害するかもしれないということでした。

100グラムあたりバターは2グラム、マーガリンは7グラム、トランス脂肪酸が存在しています。

バターにもマーガリンにもトランス脂肪酸は含まれています。ただ同じトランス脂肪酸でも天然のトランス脂肪酸と、人工的に作り出されたトランス脂肪酸では違うようです。

よくないとされているのは「水素添加」されたものーつまり人工的に作り出されたトランス脂肪酸です。

そうするとポテトチップスや、多くのビスケットなどはマーガリンを使用しています。そしてこのマーガリンも業務用のマーガリンを使っています。

一般的に小売されているマーガリンよりも業務用のマーガリンは多くトランス脂肪酸を含んでいるものが多くなっています。

食べる量を考えるようにしましょう。ダイエットはうまくいかないし、体にも良くないという悪循環が生まれてしまいます。気をつけましょう!

マーガリンを買う際気をつけること

マーガリンを選ぶ際には、トランス脂肪酸の少ない物を選ぶようにしましょう。

だからといってトラン脂肪酸の文字を探しても記載はありませんから注意してください。

トランス脂肪酸は食品表示では「一部水素化された植物油」であるとか「植物ショートニング油」という記載になっています。

その数値の少ないものを選ぶようにしましょう。厚生省調べなので商品名、会社名はふせられていましたが、商品によって数値が低いもの、高いものがありました。

マーガリンを選ぶ際の目安にしてみてください。

次の表はバターやマーガリンの平均のトランス脂肪酸含有量についてです。

食品名 トランス脂肪酸(g/100g)
バター 1.951
マーガリン(市販品) 5,509
マーガリン(業務用) 8,184
ショートニング 13,574
ビスケット 0,680
クッキー 1,916

心配なことばかり書いてきましたが、2015年から、日本のメーカーもトランス脂肪対策に取り組むようになってきました。

マーガリンやショートニングの低トランス脂肪酸化を目指し、以前のものと比較すると少なくなってきているそうです。

結局、バターとマーガリンどっちを選べばいいのでしょうか?

正直、この問題は難しいです。健康意識の高い人からすれば「トランス脂肪酸なんて、体に悪いものは食するわけにはいかない。」という意見でしょうし

コスト面を重視する人から考えていくと、マーガリンの低価格は魅力的です。

問題は、摂取する量だと思います。トランス脂肪酸が、決していいものであるとはいいませんが、取る量を減らしておけば問題はないはずです。

全く排除することは不可能でしょうし、あまり体にいいものではないなら、控えておこうというぐらいで、いいのではないでしょうか。

マーガリンを買う際は、トランス脂肪酸の低いものを手に入れるようにするとかでも全然構わないような気がします。

健康面のことはだいたいこんな感じです。

ダイエット的にはバターとマーガリンのちがいは、そんなにないということです。どちらもとり過ぎに注意しないといけません。

油として考えるのであれば、オリーブオイルがおすすめです。オリーブオイルはトランス脂肪酸などの悪玉コレステロールを撃退してくれる効果があるとされています。

悪いものを食べたなあと思ったら、次に体にいいものを取り入れるようにする、からだに悪いことばかりをするのでなく栄養面も気をつける

このバランスが一番大切になってくるでしょう。

▲ トップへ戻る
Copyright (C) 2024 脂肪が気になるなら燃やせばいいじゃない【ダイエットワネット】 All Rights Reserved.