ダイエット中のスタミナダウンを防ぐ!必須カロリーはチーズで摂取!
さまざまなダイエット法が氾濫していますが、中には医学的な根拠を十分に持たないものも少なくありません。そのようなダイエット法を採用してしまうと、リバウンドで酷い目に遭うような結果になりかねません。
出回っているどのようなダイエットも基本的には摂取するカロリーを減少させることを前提しているので、身体を壊すことになります。しかしチーズを食べれば健康的なダイエットができます。
そこで糖質制限ダイエットを取り上げて、健康的に効果を上げるためにチーズが役立つ事実をご紹介したいと思います。ここでご紹介するノウハウを活用して是非、理想の健康と身体とを手に入れて頂きたいと思います。
太らない!チーズで摂取カロリーを確保するメリットと注意点
チーズといえば高カロリー食品の代表格に挙げられます。でもダイエットをするのにチーズが役立つ、むしろ積極的に利用したい食品です、などというと驚かれる方もいらっしゃるでしょう。
チーズをダイエットで利用できるわけを正しく理解することで、体型を維持したままで健康的に体重を絞れるようになるでしょう。
本当なの?はい確かにチーズの栄養特性は極めて優れています
事実、ダイエットにチーズを活用するのは欧米では当然だといえる知識です。欧米だとチーズは有史以前から重要な食品として利用されてきた歴史があります。日常の食卓にチーズを欠かせません。そのような歴史的な状況もあって、チーズはダイエットにも重要な役割を果たします。
一日に必要な必須摂取カロリーを確保するためには、チーズのような高タンパク、高脂質の食品が便利です。
それでは代表的なチーズ(100g)当りの栄養成分を次の表に挙げますので、ご覧ください。
チーズ | カロリー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) |
---|---|---|---|
パルメザン | 475 | 44.0 | 30.8 |
エメンタール | 429 | 27.3 | 33.6 |
チェダー | 423 | 25.7 | 33.8 |
ゴーダ | 380 | 25.8 | 29.0 |
エダム | 356 | 28.9 | 25.0 |
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
100g単位でカロリーの高いものの順で並べています。中でもパルメザンチーズ、エメンタールなどのようにハードタイプに分類されるチーズは肉類に匹敵する栄養価の高さになっています。
パルメザンチーズは西洋ではスタミナ源として知られた食材で、年老いても元気を保って活動的である理由の一つとして数えられることでも知られた食材なのです。
チーズだけで一日の最低摂取カロリー量をまかなうつもりなら、3食ともにパルメザンチーズを100g食べれば、ほぼ大丈夫とも考えられます。
高カロリーのスタミナ食といえば、肉類が常識的ですよね
スタミナのためには肉を食べようとお勧めする常識。その常識はある意味では正鵠を射ています。下の表をご覧いただきましょう。
100g当り | カロリー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) |
---|---|---|---|
リブロース | 597 | 14.6 | 56.8 |
もも | 333 | 27.7 | 22.7 |
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
肉類は前掲したチーズを上回るカロリーを持つ優秀な食品です。スタミナがつくといわれる所以です。さらに実際に調理をする際に重要になるのが味付けに用いられるソースの存在です。
ソースは甘く砂糖などで味付けられているのがほとんどです。この甘みによって食欲が増進し、多くの肉を摂取することが可能になります。これがダイエット中ならば、非常に問題になります。
ソースに含まれた糖分は、身体に働きかけて細胞内にエネルギーを蓄えるように整えます。その結果、細胞は脂肪を増やして健康上の問題を生じたり、場合によっては血糖値を上げてしまいます。
ちょっと待って!チーズを食べていれば大丈夫!は危険な発想です
ほぼ肉類を生で食卓に置くのは避けた方がよいのに対して、チーズは生で食べられるものがほとんどです。これはチーズが使いやすいと言えるメリットの一つです。調理が不要であれば、食事に応用しやすいからです。
もちろん、調理することでさらに風味が増し、まったく別物だと思えるほど美味しくなるのもチーズの良いところです。チーズトーストやラクレットを乗せたベイクドポテトは愛好する人も多いでしょう。
チーズは世界各地の風土に適応して歴史を積み上げた結果、さまざまな風味を持つ多種多様な製品が生み出されました。これもチーズの優れた特性によると思われます。
チーズケーキなど菓子類に応用した食品は別として、チーズには強い味が元々備わっており、ソース類の味付けを特に必要としない点も挙げておく必要があるでしょう。
さらに決定的にチーズが肉類より優れている理由は、成分に含まれている必須ミネラルが豊富だからです。
カルシウムに至っては肉類に含まれているものの1000倍もの量が含まれています。そのた、ナトリウム、マグネシウム、リンなどもチーズには豊富に含まれており、バランスが大変良いです。
ただし食品としてのチーズには問題もあります。それはアレルギーの問題があるからです。チーズに対するアレルギーはあまり話題になることはありませんが、場合によっては激しい症状を引き起こし得るので注意が必要です。
乳製品に関するアレルギーといえば、乳糖アレルギーが有名です。牛乳を飲むとお腹がごろごろするといった自覚症状があるので、比較的見つけやすく、症状も軽いもので済むようです。
しかし、チーズの主成分である乳蛋白に対しても同様のアレルギーを持つ人たちが少なからずいます。成人になるとアレルギー反応も強くなる傾向にあるので、チーズアレルギーに対して警戒する必要があります。
ただ、チーズアレルギーとはいっても、個人差は大きく、一定の品種にのみアレルギー反応を起こす場合もあり、すべてのチーズがだめではありません。チーズ毎に成分が異なっており、アレルゲンになる乳蛋白にも違いがあるからです。
自分の体質に即したチーズを選ぶ必要があります。
高カロリーの食品を日常で活用することが健康的なダイエットの必須条件であり、チーズはこの目的に適した食材です。ただし、自分に合ったチーズを上手に見つける必要があります。
ダイエットで摂取カロリーを落としてはならない理由はこれだった
人間は運動をしていなくても、日々基礎代謝分のカロリー摂取が必要です。この基礎代謝分のエネルギーが不足すると自分の身体の構成成分を再利用し始めます。
そうなると徐々に体力を奪われていく結果を招きます。アメリカ軍が行った昔の実験では、約半年もすれば屈強だった兵士はやせ衰えてしまい動くこともままならない状態になったと聞きます。
カロリー制限によるダイエットは確実に失敗する理由はこれ
ダイエットの失敗例ですね。健康を損なうダイエットが後々大変な傷跡を残すリスクはよく知られています。スタミナを失う結果に繋がり、また内臓に大きなダメージを与える場合もあります。
内臓は正常に機能を維持するために一定量の食物繊維を必要とします。しかし、食物繊維はカロリーを持っていたりするため、無理なダイエットで不足しがちです。
知られていませんが、栄養が不足すると自然で理性的な脳活動は大きく制限を受けることになり、果ては理性的な判断が難しい状態に追い込まれます。
ストレスに対して弱くなり、生存に直接関わる食欲に働きかけて増進させます。必要カロリー摂取を制限する食事制限ダイエットはむしろ食欲を促進するために心理的な治療法に応用されているほどなのです。
ビタミンやミネラルなど身体の機能を維持する働きを担っている養分もまた、ダイエットの際に見落とされがちです。これらが不足すると正常な働きを維持できなくなり、いずれ起き上がる元気すらなくしてしまいます。
痩せにくい身体に!カロリー不足で基礎代謝が停滞してしまいます
過酷なカロリー制限をして、食事量を減らす努力をするダイエットを継続していると、最初は順調に減少していた体重は、すぐに減少を止めてしまうでしょう。
最終的に活動量が低下していく結果を招きますが、身体は摂取するカロリーによって体質を継続的に変化させているのです。摂取するカロリーが少ない状況に対応するように、身体の代謝活動を低下させて体内にカロリーを蓄積するようにします。
このメカニズムはリバウンドという現象に表れてきます。ダイエットしている間に、体内にカロリーを蓄えるように体質を調整しているので、太りやすい体質にしてから大幅に摂取カロリーを増やせば期待通りに体重は増加します。
カロリー制限によるダイエットは、そもそもが危険であり、またその背後には見落とされがちなリスクも潜んでいるので、とてもお勧めできるものではありません。
健康的なダイエットを目指すなら、カロリー制限によらないダイエット方法が必要なのです。
単品ダイエットの悲劇!リンゴもバナナも体重を増やせる便利食品
リンゴ・ダイエットといえば、誰でも試したことがあるのでは?と思います。リンゴに限らず、バナナ、スイカ、チョコレートなどの特定の食材だけで食事を済ませると体重が減少するというもので、一般には単品ダイエットと呼ばれます。
果物に含まれる糖分は、蔗糖(しょとう)と果糖でできています。蔗糖は通常の砂糖と同じ成分ですから、インスリンが分泌されなければ細胞内に取り込まれません。ところが果糖はインスリンの分泌がなくても細胞内に取り込まれます。
果物を食べると、糖尿病患者のように、インスリンを分泌できない人であっても細胞内に糖分を取り込めて、脂肪を蓄えられるようになるわけです。
本来、インスリンが足りなくなるのが糖尿病患者ですから、一定以上障害が重くなると体重が増えなくなってしまいます。ダイエットも似たような構造を持っているので、細胞に糖分を取り込むことで身体に負荷を掛けず、余分なインスリンを使わずに太れるという結果になります。
つまり、ダイエットから考えると果物は非常にやっヵいな食物だということになります。
本当?バナナで貧困層の人でも太ってしまった衝撃の事実
ご飯とゆで卵2個が提供されたいつもの食事でした。むろんそれらの食事も大変な思いをして調達してくれたもてなしであり、彼らは何日かに一回程度しか食べることができない状態だったようです。
貧困状態にある国の友人を訪ねた時に彼らのそのような生活を体験しました。その家の姉妹はやせ細って、病弱であるため、医療費で経済支援を圧迫していました。いまでもアジアの国の中にはそのような貧困状態を生み出している地域が残っています。
そのような地域にも市場はあり、裕福な層には日本からのボランティア的支援が届いています。市場には日本製の中古品が山積みにされているのが印象的でした。そのような市場でバナナが安く売られているのに気づきました。
姉妹に尋ねるとバナナは、あまり人が食べないものだと教えてくれた。彼女たちは食べ物だという認識がなかったのです。そこで、毎日一本のバナナを食べるようにと指示しました。
数週間も経たないうちに、姉妹は体重を増やし、地域でも有名な対格にまでなってしまったのです。バナナはミネラルも豊富なので、バランスが取れたのでしょうか、病院に掛からなければならない回数も目に見えて減少しました。
バナナなどの果物で体重を減少させようとするなら、それ以上にカロリーを制限しなければならないでしょう。同じカロリーでも果物が持っている糖質は、圧倒的に吸収率が良いのです。
もう少し効率良く体重を増やしたいと相談した医者から、リンゴやバナナを勧められました。医学的に見ても、果物は体重を増加させやすい書物だと言えそうです。
糖質制限ダイエットは何故、効率的なダイエット法であり続けるのか
チーズをダイエットに用いることの利点と必要性について述べてきました。しかし、チーズを用いた単品ダイエットだとここで誤解なさらないで頂きたい。
これだけは押さえておきたい!エネルギーを生み出す細胞の仕掛け
糖質は体内に入ると、蔗糖にまで分解されます。糖分が働くとインスリンが分泌されて、細胞内に取り込まれます。そしてエネルギーに変換されますが、その時の代謝は無酸素代謝と呼ばれるものです。
ほとんどの糖質は無酸素代謝から中間物質を作り出すことになりますが、これがさらに代謝されない限り細胞内に蓄えられて太る原因になります。
細胞内に糖分がなくなると、身体は次の糖分を求める欲求を生じてお腹が空いたように感じます。それに応じて食品に手を伸ばせば、そのまま体重を増やす状態になります。
細胞内で蓄えられた中間物質でエネルギーを産出するには、有酸素代謝を必要とします。酸素を取り込んで代謝を行うのはミトコンドリアの仕事ですが、これが大きなエネルギーを生み出します。
身体が必要とするエネルギーの大半は有酸素代謝だけで、まかなうことができます。これが、糖質制限ダイエットの原理なのです。
糖質制限ダイエットは、健康的に身体を活性するダイエットだった!
通常の食事から糖質を取り除きます。するとタンパク質と脂質からカロリーをまかなうように身体が調整されます。この調整には一説によると2週間必要だと聞いたことがあります。
2週間程度で身体が使用するエネルギー代謝の仕掛けが無酸素代謝から有酸素代謝中心に変化します。
これは一種の飢餓状態に耐えるために備わった身体の仕掛けですが、糖質制限することによってこの仕掛けが活性化することになります。摂取される糖分がなくなれば、細胞内のエネルギーが使われる結果になるのは当然です。
細胞内ではタンパク質と脂質とを用いて有酸素代謝を行いますので、スタミナ切れを起こしたり、身体を破壊する心配はなくなります。
チーズをカロリー不足を補うために用いることで、比較的食事メニューを変更することなく、気軽に糖質制限ダイエットを継続できるはずです。
失敗しない糖質制限ダイエットのための手引きはこれ
普段のメニューをできるだけ変更しないことが原則です。肉食中心であれば、それを維持することが大切です。
一日に必要な基礎代謝カロリーの摂取は維持しなければなりません。ハリス・ベネディクト方程式なるものがあるので次に掲げておきます。これを使って自分の基礎代謝カロリー量を把握しておきましょう。
女性は9.247×体重(kg)+3.098×身長(cm)−4.33×年齢+47.593
体重が60kg、身長155cm、年齢33歳の女性なら、約940kcal位になるので、一日の摂取カロリーがこれを下回らないように摂取カロリーを調整します。
食事からご飯、パン、麺類などを除きます。糖質をカットした代用品を利用するのも一つの方法ですが、最初は単純に食事から糖質を除く方が挑戦しやすいでしょう。野菜などにも糖質が多く含まれているものがあるので、それらも摂取すべきではありません。
取り除いた糖質のカロリーを計算して、基礎代謝カロリーを満足するようにチーズを追加します。これをしておかないと、身体的な障害を生じる可能性が高くなります。
このようにして糖質を食事から取り除くと、必要カロリーを維持したままダイエットすることが可能になるが、糖質のある食事に慣れていると、当初は食欲が減退するはずです。
そのまま食欲に任せていると、必要なカロリーすら取れなくなってしまうので、注意が必要です。著者の場合は、気づいたときには1000kcalを下回っていて体重減少を止めるのに苦労したくらいです。
普段から行っている運動はできるかぎり、そのまま維持するようにします。運動しないとミトコンドリアのエネルギー回路が活性化せず、運動できない身体になってしまいます。また、カロリー不足で生命維持に問題を生じると身体は抵抗しますので、無理なダイエットは失敗してしまいます。