ダイエット中コーラゼロなら問題なし?人工甘味料の以外なデメリット

ダイエット中は、ダメとわかっていても甘いものが欲しくなりますよね。

そんな時に、ゼロカロリーのゼリーや、コーラゼロなどの「ゼロカロリー商品」を利用している方も多いのではないでしょうか。

甘みもあって、いくら飲んでもゼロカロリー…ダイエット中には頼りになる存在ですよね。

でも実は、コーラゼロなどの人工甘味料を利用したゼロカロリー商品は、ゼロカロリーではないって知っていますか?

今回の記事では、このコーラゼロを取りあげて、ダイエットにコーラゼロは良いのか、良くないのか?について紹介していきましょう。

カロリーゼロではない!ダイエット中は要注意のコーラゼロ


早速コーラゼロについてですが、実は「コーラゼロのカロリーは0kcalではない」ということをご存知でしょうか?

これは、厚生労働省が定める「栄養表示基準に基づく栄養成分表示」で、「100g(100ml)あたりが5kcal未満の場合は、0kcalと表示できる」というガイドラインがあるためです。

つまり、1000mlのコーラゼロ1本を飲みきった場合、50kcal近いカロリーは摂っているかもしれない、ということになります。

たかが50kcal…と思われるかもしれませんが、「これは0カロリーだから」と思って飲んでいるのと、「カロリーがある」と知っていて飲むのは違いますよね。

「カロリーが無いと思ってたから、寝る前も飲んでた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみに、50kcalというと、例えば以下のようなものを食べたのと、同じくらいのカロリー摂取量となります。

食品の量 目安
チーズ15g キャンディーチーズ3個分
加糖ヨーグルト60g 個食カップを約1/2個
低脂肪乳100g 小さめのコップに1/2杯
バナナ55g 中サイズを約1/2本
乾燥プルーン20g 約2個
ポテトチップス10g 約3枚分
串団子25g 3個刺さったものの約1/2本
ビール124cc 350ml缶の約1/3本


寝る前にカロリーを摂取すると、すべて脂肪に蓄えられてしまうので、注意が必要ですよ。

また、「0kcalだからいくら飲んでも大丈夫だし…」という意識は、飲み物以外の食べ物を摂り過ぎてしまう原因にもなっています。

例えば、「朝ご飯は抜いたから、昼ご飯はちょっとくらい多めに食べても大丈夫よね!」…その結果、昼ご飯を食べ過ぎてしまった…というような経験は、誰にでもあるでしょう。

コーラゼロはゼロカロリーではない、カロリーがある、ということを忘れずに頭のすみに置いておいてください。

その他、ダイエット中にコーラゼロを摂ることには、以下のような危険性もあります。

  • 甘いのにエネルギーにならないので脳が混乱する
  • インスリンの分泌機能が衰えて脂肪を蓄えやすい体質になる

これらのことについては、人工甘味料全般についても言えることですが、コーラゼロに関係のあることなのでちょっと紹介しておきましょう。

実はカロリー有り!の他に人工甘味料の落とし穴とは?

人工甘味料は、砂糖の何百倍という甘さを感じることができますが、実際には体に吸収することができないため、エネルギーにはなりません。

この「エネルギーにはならない」という点こそが人工甘味料のメリットなのですが、その結果、脳が混乱してしまうと言われています。

つまり、人工甘味料を摂取して舌で甘さを感じ、脳が「糖分(エネルギーになるもの)を摂ったぞ」と感知したとします。

しかし実際にはエネルギーにならないため、脳が混乱し「足りないから、もっと食べてエネルギーを摂って!」と食欲が増してしまうことがあるようなのです。

また、糖分を摂ったことを脳が感知してインスリンが分泌されても、実際にはエネルギーに変わる糖分が無いことは、インスリンの分泌機能を衰えさせる、という研究結果もあります。

これはまるで、オオカミ少年の童話のようですね。実際に血液中に本物の糖分ができても、「また偽物の糖分かもしれない…」とインスリンの分泌が少なくなるということです。

インスリンの分泌が少なくなると、血液中の糖分がエネルギーとして消費される量が減ることになります。

その結果、脂肪として蓄えられる量が増えてしまうので、体重が増加する可能性が高くなります。

この研究については、10年間の長期間行われた研究で、2011年にテキサス大学のヘレンヘイズダ教授が、米国糖尿病学会議で…

「ダイエット系飲料好きの人はそうでない人と比べると70%も速くウエストのサイズが大きくなることがわかった。」

「さらに、一日に2缶以上飲む人は、ほとんど飲まない人と比べると胴回りが5倍にも大きくなる割合がある」という研究結果を残しています。

以上のことから、ゼロコーラを飲むなら日常的に飲むのは控えて、たまに少しだけ飲む、という飲み方をオススメします。

まあ、たまに少しだけ飲むということなら、ゼロコーラではなく普通のコーラでも問題ないかもしれませんね。

普通のコーラには、人工甘味料は入っていないので、そういう点では体に優しいとも言えます。

そもそもコーラゼロに入っている人工甘味料って何?

コーラゼロのカロリーが低い理由には、砂糖の代わりに人工甘味料が使われている、という事実があります。

人工甘味料にはいくつかの種類がありますが、コーラゼロには以下のようなものが使用されています。

  • スクラロース…砂糖の600倍の甘みを持つ
  • アセスルファムK…砂糖の200倍の甘みを持つ
そもそも人工甘味料とは、糖尿病患者のために作られたもので、砂糖の摂取を控えなければならない人でも安心して摂ることができる甘味料のことです。

人工甘味料は、摂取しても血糖値を上げず、またすべてが体外に排出されると言われています。

そのため、人工甘味料を摂り過ぎると、お腹が緩くなってしまう方もおられるようです。

ちなみに人工甘味料には、先ほど紹介したものの他には、以下のようなものが挙げられます。

  • キシリトール
  • ステビア
  • ソルビトール
  • トレハロース
  • パラチノース
  • エリスリトール
  • アステルパーム
  • サッカリン、など

多くの清涼飲料水や、ガムなどにも使われているので「ガムをたくさん食べたらお腹をくだした」という方もおられるかもしれませんね。

これらの人工甘味料は、元々自然界にある物質を人工的に作っている場合と、そうでない自然界にはまったくない人工的な物質からできている場合の二種類に分けられます。

先ほど紹介したもので分けると、元々自然界にある成分を人工的に作っている「糖アルコール」と呼ばれる種類が以下のものです。

  • キシリトール…樺の木から取り出される成分
  • ステビア…キク科ステビア属の多年草から取り出される成分
  • ソルビトール…バラ科の植物から取り出したブドウ糖を還元して作る
  • トレハロース…主にライ麦から取り出される成分
  • パラチノース…自然界では蜂蜜に微量に含まれている成分
  • エリスリトール…トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵して作り出した成分

逆に、自然界にはないもので人工的に作られている「合成甘味料」と呼ばれるものは以下の甘味料です。

  • スクラロース
  • アセスルファムK
  • アステルパーム
  • サッカリン

自然界にはないものということは、人工的に作られた化学物質であるということになります。

「安全である」と使用認可のおりているものでも「発がん性があるのではないか?」ということを唱えている研究者もいます。

自分の体のことを考えるなら、合成甘味料の入ったものはあまり摂取しない方が良いかもしれません。

とくに妊婦さんなどは、体重制限でゼロカロリー商品を利用している方もおられるかもしれませんが、お腹の中の赤ちゃんを守るためにも、合成甘味料の摂取はほどほどにしておきましょう。

ダイエット中にコーラゼロは摂らない方がベター

ダイエット中のコーラゼロの摂取について紹介してきましたが、いかがでしたか?

コーラゼロは、決してゼロカロリーではないため、ダイエット中に積極的に飲むのはオススメできません。

本当にカロリーの無いものを摂りたい、という場合は以下のような、野菜や海藻などからできたものを摂ると良いでしょう。

  • ところてん
  • 寒天
  • こんにゃく
  • シラタキ
  • もやし
  • きのこ類
  • フレーバーウォーター、など

しかしながら、カロリーの無いものを食べたことのある方は、経験があると思いますが…

カロリーの無いものは、食べた直後はお腹が膨れていても、食べて何分かすると、すぐに空腹を感じてしまいます。

健康的にダイエットするなら、以上のようなカロリーがほぼ無いものでお腹を膨らませた後…

ご飯などの主食や、肉類といった主菜もある程度きちんと摂って、カロリーの摂取量を無理無く減らしましょう。

プラスアルファで有酸素運動やストレッチを行えば、ダイエット効果が期待できます。

ダイエット中の方は、コーラゼロの代わりに、食生活にシラタキやもやしなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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