ダイエットでめまいが!どんな対策をとったらいいのか教えて!
最近、気温の変化が激しいせいか、クラッとたちくらみすることが…。足元がふらつくことも。それ、ひょっとしたら栄養不足かもしれません。痩せようとして食事を減らしたり、肉や油を抜いたりしていませんか?最近はやりの糖質制限ダイエット中の人も注意が必要です。
めまいや立ちくらみは疲労や睡眠不足が原因していることもありますが、ダイエットでエネルギー不足になっていても起こることがあります。一度、いまやっているダイエット方法を見直してみませんか?
めまいの症状は人によって違う!あなたはどのタイプ?
めまいは原因がはっきりわからないことも多く、症状が出る場面も様々です。大きくわけると以下の3つに分かれるようです。
- 回転型…自分や周りの風景がぐるぐる回っているように感じる。耳鳴りや軟調、耳に何か詰まっているような感じがする。耳に原因があることが多い。
- 体がふわふわする…足元がふらつく、まっすぐ歩けないなど。手足に痺れを感じる、ろれつが回らない、物が二重に見えるなどの症状がある。脳に原因がある。
- 立ちくらみ…立ち上がったときにふらつく、目の前が暗くなる、失神するなど。自律神経が関係していることが多い。すぐ回復することが多いが、動悸、息切れをともなうことがある。
大抵は安静にしていればすぐにおさまりますが、痺れやろれつが回らない状態が長く続く場合は、脳卒中など緊急の治療を要することがあるので、すぐに医師の診断を受けて対策をたてましょう。
めまいは、男性より女性が症状をうったえることが圧倒的に多いようです。
めまいを訴える女性はタイプにかかわらず、以下のような特徴があります。
- 40代以上
- 睡眠不足
- ストレスの多い環境にいる
- 完ぺき主義、生真面目な性格である
- 糖尿病、高血圧などの生活習慣病がある
- アレルギー体質
- 貧血
- 低血糖
間違ったダイエットしていませんか?栄養不足がめまいの原因に!
貧血、低血糖は食生活の乱れが考えられます。
最近のダイエットの主流はカロリー制限から糖質制限に移っています。糖質制限は、血糖値の急激な上昇を抑えて余計な脂肪を溜め込まないようにするダイエットです。
もともとは生活習慣病の患者の食事療法で、短期間で痩せられるというメリットがあります。
しかし、炭水化物は脳や体のエネルギーになるブドウ糖のもとになる大事な物質です。食事から全ての炭水化物をシャットアウトしてしまうと、エネルギー不足になり、めまいや吐き気の症状が出てきます。
タンパク質は本来、筋肉や髪の毛、皮膚、爪をつくる物質です。
それを分解するということは、体の基礎を作る栄養が体にいきわたらないことになります。結果、肌が荒れたり、髪がぱさついて艶がなくなったり、爪が割れやすくなるなど見た目も不健康になります。
ダイエットは栄養のバランスが大事!貧血、低血糖を防ぐ食材とは
炭水化物は極端に減らす必要はありません。
いつもの半分くらいに抑えるだけでも充分に効果があります。また、脳の栄養はブドウ糖だけではありません。大豆やピーナッツに含まれるレシチンや、魚から摂れるDHAやEPAも記憶力や集中力を高める効果があります。
貧血はヘム鉄を含む食品を積極的に摂る必要があります。
ヘム鉄はさんま、ししゃも、あさりなど魚介類に多く含まれています。ヘム鉄は腸で吸収されるので、効率よく鉄分を補給することができます。
大豆、ほうれん草など豆類や野菜にも鉄分は含まれますが、ヘム鉄ほど吸収がよくありません。しかし、血を作るのに必要なビタミンB6、B12、葉酸などの栄養があるので、栄養のバランスを整えるためにも積極的に食べましょう。
食べ合わせにも工夫を!上手に栄養効果を引き出そう!
ビタミンCは鉄を効率よく吸収するのに役立ちます。また、酸味は胃酸の分泌を活発にし、吸収率をあげてくれるので、焼き魚にレモンやゆずの汁をかけたり、調味料にお酢を使うなどの工夫をしましょう。
お茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を阻害するので、お茶やコーヒーは時間をあけて飲んだほうがよさそうです。どうしても食事中や食後すぐにお茶がほしいときは、烏龍茶やほうじ茶などタンニンの少ないものにしましょう。
不健康な痩せ方は魅力的には見えません。健康的に痩せるためにも、栄養のバランスはしっかり考えましょう!それが一番の対策です。