今人気のEMS機器を使ったトレーニング。そのダイエット効果は?

ダイエット効果があるという「EMS」というものについて説明します。「EMSダイエット」は整骨院の先生も薦めており、その「EMS機器」の効果についての口コミについても紹介していきましょう。

「EMS機能」を持ったダイエット効果がある商品はたくさん販売されているので、なるべく多くのものを紹介し、その中から”VアップシェイパーEMS”・”SIX PAD”・”スレンダートーン”の3商品についてもう少し詳細な説明をしたいと思います。

EMS機能を持った商品を使っても、ダイエットに挑戦して失敗した人はいるようです。そんな人のためにも、その正しい使い方を説明して今度は失敗しないようにしてもらいましょう。

ダイエット効果があるという「EMS」って一体ナニモノ?

エステ界(?)では常識のダイエットマシンの「EMS」というものがあります。テレビコマーシャルでもちょくちょく見かける、お腹に張ったり巻いたりしてプルプル振るわせるあの痩身機器です。

EMSとは、”Electrical Muscle Stimulation(エレクトリカル・マッスル・スティムレーション)”の頭文字を取ったもので、直訳すると「電気的筋肉刺激」となります。筋肉に電気的に与える刺激のことで、これによって筋肉が鍛えられることになるのです。

元々は医療機器として使われていた「EMS」ですが、脂肪を燃焼させてダイエット効果もあると考えられて、エステサロンでよく使われるようになってきているのが現状のようです。

医療の世界においてはEMSをリハビリ機器として使っていました。人は脳からの電気信号によって身体を動かしているのですが、病気や怪我などで寝たきりになっている病人に対して機械的に電気刺激を与えて、運動できない筋肉を鍛えるものなのです。

その他に、医療としては関節痛や神経痛の治療、腰痛・四十肩・五十肩の治療、術後のリハビリなどに使われています。

EMSの使用分野はスポーツ界へも広がり、ウォーミングアップ・トレーニングが難しい部位の筋肉強化・コンディショニング・スポーツ障害の治療とリハビリなどに利用されています。

そしてエステ界では、腹筋の強化によるウエスト引き締め、有酸素運動の代替エクササイズのために使われ、脂肪燃焼とダイエット効果に大きな期待を寄せているのです。

エステ界で通常アピールしているEMS機器の効果には、概ねつぎのようなものがあります。

  • 皮下脂肪の燃焼
  • 運動不足でもカロリー消費
  • 皮下脂肪とたるみの解消
  • 腹筋の疲労なくサイズダウン
  • 運動パフォーマンスの向上
  • 基礎代謝の向上

このように、全ての期待される効果がダイエットへと繋がっていくようなのです。

整骨院の先生も薦める「EMSダイエット」の全貌を明かす!

柔道整復師をはじめとした複数の資格を保有し、”ひのまる整骨院”の院長をしているパーソナルトレーナーの相馬一宇(かずね)さんが、”EMSダイエット”とそのマシンについてとても丁寧に解説しています。

整骨院の先生が単純に”EMSダイエット”を薦めるのではなく、良くも悪くもその全貌を明かして、安心してEMS機器を購入したり、エステでの使用を薦めているのです。

まず初めに一番気になることは、本当にEMS機器にはダイエット効果があるのかということですが、そんな疑問に対して相馬先生は最近の研究の成果として、「ウエスト周りを引き締める効果」が実証されたデータがあることを提示しています。

それは、アメリカのウィスコンシン大学ラクロス校で行われた40人の被験者によるもので、2005年3月1日付の”Journal of sports science & medicine”という雑誌に掲載されたものです。その研究の結果、EMS機器の効果として以下のことがわかりました。

  • ウエストの引き締め
  • 腹筋の強化
  • 姿勢の矯正

その反面、相馬先生は重大な指摘もしていて、それがなんと、EMS機器の弱点として”脂肪を燃焼させる効果は薄い”ということが挙げられるというのです。実はEMS機器のダイエット効果は、筋肉量を増やすなどして”痩せやすい身体”になることにあるのです。

EMS機器の効果として脂肪の燃焼を期待したり、全く運動をせずにダイエットをしようという人には、あまり”EMSダイエット”はお奨めできるものではありません。このダイエットに向いているのは、次のような人たちなのです。

  • 多忙で時間の無い人
  • 楽なダイエットをしたい人
  • これまでダイエット効果を実感していない人
  • 部分的な引き締めをしたい人

一言にEMS機器とは言っても、家庭用で購入できるものと、エステサロンで使われている業務用のものには、周波数と出力で大きな違いがあるためその使用感には大きな違いがあります。

家庭用EMS機器は周波数が低いため、ピリピリした感覚が強くて、これを痛みと感じてしまう人も多いといいます。一方の業務用となると周波数と出力が高いことから、そんなピリピリ感は少なく、電気的刺激も筋肉の深いところまで及ぼすことができるのです。

このような特徴も含めて、家庭用EMS機器は”時間が無い”・”好きな時間で使いたい”・”ダイエットの費用を抑えたい”という人に向いていて、エステサロンなどの業務用EMS機器は”成果を実感したい”・”身近にエステサロンなどがある”・”美容も合わせてサポートしてもらいたい”などという人に向いているのです。

「EMS機器」の口コミには維持費を心配する点も挙げられている

パーソナルトレーナーの相馬先生はこの他に具体的に次のような家庭用EMS機器を推奨しています。

  • 1位:MTG SIXPAD Abs Fit2
  • 2位:スレンダートーン
  • 3位:東レインターナショナル(TORAY) EMSフィットネスマシーン トレリート

1位の”SIXPAD”に対する口コミには、2週間で下腹が凹んでウエストのサイズが108から95まで落ちた高評価のものがありました。逆に2位の”スレンダートーン”の口コミは、刺激が強くすると痛いので我慢できる値で長期使用しないとわからないというややマイナス評価のものが紹介されています。

3位の”トレリート”の口コミは詳細な使用結果の報告が紹介されています。そのダイエット内容は、購入後2ヶ月半で、奇数日はお腹と腰周りの3箇所を2時間ずつ計6時間、偶数日は太もも周りの3箇所を2時間ずつ計6時間、加えて別のマッサージ機を1日30分、結果2.5キロの減量になったといいます。

これら推奨される家庭用EMS機器の口コミをまとめると、次のようなものになります。

  • 持ち運びが便利
  • 使用する場所を選ばない。
  • テレビなどを見ながら使用できる。
  • 消耗品などで維持費がかかる。

ダイエットでEMS機器を使用することについてのマイナスの口コミとしては、家庭用についてはその維持費がけっこうかかることがあげられています。

「EMS機能」によるダイエット効果が有るという商品の数々

ここまで紹介した家庭用EMS機器の他にも「EMS機能」を持ったダイエット効果がある商品はたくさんあります。いろんなネット情報の中から実に興味深いものがたくさんあるのです。

「EMSダイエット研究所」が運営しているサイトでは、次の3つのEMS機器を徹底的に比較研究しています。その内2つは、パーソナルトレーナーの相馬先生も勧めていたものです。

  • VアップシェイパーEMS
  • SIX PAD
  • スレンダートーン

テレビでも活躍している内科医の工藤孝文先生が監修している「ダイエット美」というサイトでも3つのEMS機器が紹介されています。ここでも3つの内2つが、パーソナルトレーナーの相馬先生も勧めていたものでした。

  • スレンダートーン
  • シックスパッド アブズフィット2
  • アブトロニックコア

「デブ卒運営委員会」というところが運営する「デブ卒エンジェル」というサイトでは、5つのEMS機器が紹介されています。ここにも5つのEMS機器中2つが、パーソナルトレーナーの相馬先生も勧めていたものでした。

  • ボニックプロ
  • NARL ナールボディデザイン
  • SIX PAD
  • スレンダートーン エボリューション
  • アブトロニックコア

「痩せるを叶えるダイエットメディアCALORI」というサイトでは、7つのEMS機器を推奨をして、その効果と口コミを徹底比較しています。その7商品とは次のようなものです。

  • ELECOM エクリアリーンアップ
  • BONIC Pro(ボニックプロ)
  • SIXPAD Abs Fit(シックスパッド アブズフィット)
  • スレンダートーン アブベルト
  • アブトロニック X8
  • VアップシェイパーEMS
  • 東レ「トレリート EM300」

芸能人のヒロミがプロデュースした”VアップシェイパーEMS”

ここからは、EMS機器について具体的な商品を取り上げてその詳細を説明していきましょう。最初にとりあげるのは、”VアップシェイパーEMS”という商品です。

”VアップシェイパーEMS”は、テレビにもちょくちょく出演するタレントで、溶岩浴と加圧トレーニングジムも経営して実業家でもあるヒロミさんがプロデュースした、超人気EMS機器です。

その特徴としては次のように4つあります。

  • 広い周波数帯(200~5000Hz)
  • 細かい伸縮運動(3万6千回/10分)
  • 姿勢矯正可能な独自構造
  • インナー感覚の着け心地

この機器では、広い周波数帯のおかげで身体の外側から内側までの筋肉を自在に刺激することができ、細かい伸縮運動によってどんな姿勢でも楽々腹筋運動が可能なのです。

そして、使用された生地とコイル状の棒による独自構造で、これを着けただけでお腹周りの引き締め効果や姿勢の矯正も可能で、インナーとして着用したままでの外出をしても、まったく気づかれることはないのです。

実際にこの機器を使用した人の口コミでは、”着るだけで引き締められるので使い続けられる”・”姿勢が良くなりスタイルが良くなったと友達から褒められた”・”家事や買い物の時でも着けられて便利”などという好意的なものが見受けられます。

また、”使用したばかりでまだ効果は出ていない”や”強制的に締め付けられているので痩せたような感覚になる”というどっちつかずの意見から、購入したサイズでは締付けがきつ過ぎてもう一つ上のサイズを再購入したというちょっと悪い口コミもありました。

サッカー選手ロナウドのトレーニング理論から誕生の”SIX PAD”

次に紹介するEMS機器は、”SIX PAD”です。

”SIX PAD”は、全国のスポーツ&アウトドア専門店スタッフが選ぶ「日本スポーツ用品大賞2017」の3部門で受賞した名品で、あの人気名サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドのトレーニング理論から誕生しました。

その特徴は、次の3つになります。

  • コアテクノロジー”CMM Pulse”
  • 身体にフィットするシリコンパッド
  • 自動的にできるトレーニングプログラム

この機器は、トレーニングに効率的な周波数20Hzを見つけた森谷敏夫氏のEMS理論、独自波形で痛みを解決した株式会社MTGの開発力、クリスティアーノ・ロナウドのトレーニング理論の3つが合わさってできたコアテクノロジー”CMM Pulse”によって生まれました。

また、お腹に直接貼り付けるシリコンパッドは身体にフィットするので、直接腹筋にEMSが働き、機器に組み込まれたトレーニングプログラムで、1日1回23分のトレーニングが自動的に実践できるのです。

この機器に対する良い口コミとして”腹筋が鍛えられている感じがする”・”着けた感じがオシャレ”などというものから、ややマイナスの意見として”使用できるタイミングが限られる”・”はがれやすくジェルシートの大量購入するしかない”などの情報もあります。

更に良くない口コミには、”目立たないと書いてあったが真ん中の電池が目立つ”・”粘着シートがべたついてうまく貼れず1つ無駄にした”・”定期的に送られてくるジェルシートの解約方法がわからない”などというものがありました。

人気タレントも愛用するEMS機器”スレンダートーン”

次に紹介するEMS機器は、”スレンダートーン”です。

”スレンダートーン”は巻くだけで腹筋を鍛えられるとして、元プロサッカー選手の城彰二さんや元国会議員でタレントの杉村太蔵さんが1ヵ月チャレンジをしています。

その特徴は、次の3つになります。

  • 医療や理学療法用EMS機器のリーディングカンパニーが開発
  • 巻くだけで腹筋効果
  • どこでもトレーニング可能

この機器は、アイルランドのBMR社(Bio-Medical Research)が開発したものです。この会社は1960年代からEMS機器の生産を始め、現在では「消費者の健康やフィットネスを高めるための装置を作る」・「痛みの治療やリハビリのための神経や筋肉を刺激する装置を作る」の2分野に分かれています。

1回30分を1日で2回巻くだけで、低周波シグナルが筋肉トレーニングを行ない、腹筋を300回したぐらいの運動効果が生み出されます。そしてこのトレーニングは、機器のコントローラーがコードレスなのでどこでもできるという利点を持っているのです。

この機器に対する好意的な口コミとしては”短期間で効率的に鍛えられている気がする”というものです。しかし、”ベルトとコントローラーがコードで繋がっているため動きが制限される”とか、”腹筋は引き締められますが脇腹のお肉は気になるまま”という評価もあります。

また、”パッドが定期的に送られてきてその解約方法が見つからない”とか、”パッドがベタベタでベルトに貼るのが大変”という悪い口コミも見られるのです。

正しく使って「EMS機能」を引き出しダイエット効果を上げよう!

非常に楽々とダイエットができそうなEMS機器ですが、実際にこれでダイエットに挑戦して失敗した人はけっこう多いようにも感じられます。数あるEMS機器の中には本当にダイエット効果の低いものもあるのかもしれませんが、多くは別のところに理由があるようなのです。

EMS機能を持った商品でダイエットに挑戦して失敗した人の多くは、その機器を正しく使いこなしていないのではないかと思われるのです。

EMS機器を正しく使いこなすためのポイントは、次のように3つあると考えられます。

  • 身体への装着位置
  • 大きな筋肉から鍛える。
  • 筋肉痛が出たら休憩

EMS機器を身体に装着する場合には、その取り付け位置は非常に重要です。パッドを貼り付けて電気刺激を与えるタイプの場合、真ん中は太く両端が細くなっている筋肉の両端が正しい装着位置となります。

分かりづらいかもしれませんが、感じとしては筋肉が収縮する感覚のある箇所で、機器を作動してビリビリしたり逆に何も感じないというのは、正しい位置に装着されていないということになります。パッド式でなく巻きつけるタイプであっても、作動した時の感覚で装着位置の正しさは判断できるでしょう。

筋肉は大きければ大きいほど代謝量が増えるので、大きな筋肉から先に鍛えるほどEMS機能は効果を発揮します。つまり、ダイエットに挑戦するならば、筋肉の大きいお腹・太もも・お尻などをまず鍛えて、身体を痩せやすい状態に持っていくことが大事なのです。

筋肉を鍛えるということは、一度それを破壊して1~2日かけてゆっくりと修復し、それまでよりも大きな筋肉にしていくことです。修復の間はしっかりとした休息を取る必要があり、これを怠るとダイエットはうまくいかないのです。

以上のポイントをしっかりと守ってやればEMS機器によるダイエットは成功すると思われますが、少しだけ注意しなければならないことがあります。

それは、EMS機器を使わなくても元々筋肉鍛えていたり、EMS機器を長い間使ったりして電流刺激には慣れてしまっているなどという人は、このEMS機器によるダイエットの効果はあまり上がらないということです。

ともかく、”EMSダイエット”を成功させたいという人は、充分な情報でEMS機器を選択し、正しくそれを使いこなして、今度こそは失敗のないようにしてください。

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