ガードルを履くだけでダイエットできるって本当?効果の程は…

ガードルを履くだけで痩せられると噂のガードルダイエット。確かにガードルを履くとお腹と太ももに圧がかかり、脂肪が引き締まるので、スタイルが良く見えますよね。

腹圧が内臓脂肪を刺激し、脂肪が燃焼するとも言われていますが、あくまでガードルは補整下着でしかありません。ダイエットアイテムではないので、ガードルを履くだけで痩せることはできません。

ですが筋肉の機能をサポートする働きはあります。ダイエットの基本はバランスの取れた食事と適度な運動。運動で筋肉をつけることが一番のダイエットの近道となります。

使い方によっては、ガードルはダイエットの補助アイテムとなる可能性を秘めているのです。

ガードルを履くだけでダイエットできると言われる理由とは?

ガードルを履くだけで痩せると言われている理由は3つあります。

  • 腹圧で脂肪が刺激され、脂肪が燃焼して内臓脂肪が減る
  • 脂肪が引き締まった状態の体型が形状記憶される
  • 自然と姿勢が良くなり、身体全体の筋肉が使われて代謝が上がる

ガードルとは下半身のシルエットを美しく見せるための補整下着のことです。おへその下から太ももを包みこむ形状のものが一般的で、下腹部と大腿部を加圧して細く見せてくれます。

内臓脂肪が減ると言われているのは、この加圧が脂肪を刺激するからです。刺激された脂肪は燃焼し、なくなります。ガードルを履くと脂肪が燃焼して内臓脂肪が4割減ると広島大学の実験で実証もされました。

また、加圧されて足やお腹が細くなった状態が形状記憶されるとも言われています。加圧によって皮下脂肪が引き締まり、形が崩れにくくなるからです。ガードルを脱いだ瞬間に元の体型に戻ることはありません。

お腹と太ももが引き締まると自然と姿勢が良くなるとも言われています。普段姿勢が悪い状態だと、姿勢が良くなっただけで全身の筋肉が使われるようになります。筋肉が使われることによって代謝が上がり、太りにくい身体になることができます。

以上3つの理由から、ガードルを履くだけでダイエット効果があると言われています。

加圧によって脂肪が引き締まるのは事実です。しかしそれが脂肪の燃焼に繋がる医学的根拠はありません。

ガードルを履くことで、ダイエットしているという意識が高まり、自然と普段の食生活や運動にも気をつけるようになることはあるかもしれません。ガードルを履いたまま食べ過ぎてしまうとお腹が苦しくなるため、自然と食事量が減ることは考えられます。

ガードルは直接的なダイエット効果をもたらしてはくれません。ですが精神的にダイエット成功に導いてくれる可能性はあると言えるでしょう。

使いすぎると筋肉が動かなくなることも?ガードルは「補助」アイテム

本来、ガードルは補整下着です。スタイルを良く見せるためのアイテムに過ぎません。お腹と太ももを締めつける効果があるので、弱った筋肉をサポートする役割を担うこともあります。ですがあくまでも「補助」する立場に過ぎないのです。

元々お腹の周りには体幹を安定させる働きを持つ腹横筋があります。いわゆるインナーマッスルです。この筋肉によって骨盤や内臓は支えられています。

腹横筋の力が弱くなると骨盤が歪み、内臓の位置が下がって血流が悪くなってしまいます。代謝の低下にも繋がるため、太りやすい身体になってしまいます。

ガードルをつけると腹横筋が刺激され、筋肉が動いているような状態になります。しかし実際には腹横筋は使われていません。筋肉を使っているような感覚だけが与えられるのです。

このような状態が続くと脳が勘違いして、自分の筋肉を一切使わなくなる危険があります。

そのため、ガードルは筋肉補助・ダイエット補助のアイテムとして、ここぞというときだけ使用するのが望ましいでしょう。

ここぞというときのガードルの選び方とは?

ダイエットアイテムとしてガードルを使い続けることはオススメしません。ですが筋肉強化の補助アイテムとして一時的に利用するのはいいでしょう。

ガードルを履くとスタイルが良く見えるのは確かです。オシャレに洋服を着こなしたいときなども利用してみるといいでしょう。

新しく買う場合は次の3つに気をつけてガードルを選んでください。

  • 下腹部(おへその下)が隠れるものを選ぶ
  • 太ももまで丈があるものを選ぶ
  • ジャストフィットするサイズを選ぶ

ガードルの効果を実感するためには、おへその下から太ももまで全てしっかり締めつけてくれるものを選びましょう。中には丈が短いものもあるので注意してください。

また、必ず自分のサイズに合ったものを着用してください。

履いたとき、ガードルが身体に食いこんでいたらサイズが合っていない証拠です。

血液やリンパの流れが悪くなり、身体に悪影響をもたらす可能性があるので、必ずジャストフィットするサイズを選ぶようにしましょう。

正しいガードルの履き方、知っていますか?

加圧の力が強いため、手順を知らないと正しくガードルを履くことができません。履き方の手順や、より効果的にガードルを履く方法について説明します。

ガードルの正しい履き方

1.ボトム(お腹が隠れる部分)を半分に折り返し、両足を入れる
2.片足ずつ引き上げて股間の位置を合わせる
3.ガードルの前後を持ち、中心を合わせながらさらに引き上げウエスト部分を整える
4.背中側からガードルの中に手を入れ、膝裏からお尻の肉を持ち上げる
5.正面からガードルの中に手を入れ、お腹の肉を持ち上げる
6.裾を整える
7.反動をつけて屈伸運動を2回行う
8.右足→左足の順番でもも上げを左右1回×2セット行う

お尻とお腹の余分な肉を持ち上げてガードルで補整するのがポイントです。

また、ガードルをしっかりフィッティングさせるために、最後の運動を忘れず行うようにしましょう。

ガードルを正しく履けているかチェックする

ガードルを履いた後はきちんと履けているかチェックしてください。

  • ウエストが食いこんで段になっていないか?/ゆるすぎていないか?
  • ウエスト位置がおへそ付近にあるか?/前後で水平になっているか?
  • お尻が押しつぶされていないか?/ヒップアップされているか?
  • クロッチ(股間部分)が食いこんでいないか?/ゆるくて浮いていないか?
  • 裾がずれ上がっていないか?/めくれあがっていないか?

正しく履けていないとガードルの効果が下がってしまいます。5つのポイントをしっかりチェックするようにしましょう。

ガードルを履く前に足を揉むとより効果的に

足を揉み、硬くなった脂肪を柔らかくさせてからガードルを履くと、より効果を実感することができます。

足首→ふくらはぎ→太もも→太ももの付け根、の順番で足を揉むとリンパの流れが良くなり、揉みほぐしやすくなります。

揉むときは両手を使って片足ずつ揉むようにしましょう。

ガードルを履くだけでは痩せられない!筋力UPのサポートに使おう

ガードルを履くだけで痩せるという情報は信憑性に欠けます。ですがガードルを履くことによって筋肉が補強されることは確かです。あくまでも筋力強化のサポート用品としてガードルを利用するといいでしょう。

ガードルを履く場合は、必ず起きて行動しているときだけにしてください。

就寝中も履き続けていると身体に悪影響を与える可能性があるので注意してください。

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