ピーマンの痩せる効果を検証!あの苦さはダイエットに効くの?
健康的なダイエットに野菜は欠かせません。瘦せるためには、少しでも効果の高いものを多めに入れたくなります。でも、ダイエットはいろいろな食品を組み合わせることで効果が変わることがあります。
サラダや肉料理など、いろいろなものに応用が可能なピーマンは、瘦せる効果が高いと言われています。でも、どんな栄養があるのか、きちんと知っていますか?
ピーマンにはどんな栄養があるのか?どんな食品と組み合わせるとやせられるのか?ダイエットを成功させるピーマンの食べ方を考えてみましょう。
ピーマンにはどんな栄養があるの?瘦せる効果のある栄養はどれ?
『体にいいから食べなさい!』子どもの頃、こう言われていやいやピーマンを食べていた人も多いはず。とはいえ、ピーマンにはどんな栄養が含まれているのか、きちんと知っていますか?ピーマンに多く含まれる栄養には、以下のようなものがあります。
栄養 | 働き |
---|---|
ビタミンC | ピーマンでダントツに多い水溶性ビタミン。皮膚や粘膜を健康に保つ、ストレスへの抵抗力を高める、鉄の吸収を良くする、活性酸素から体を守ってくれる働きがあります。 |
ビタミンK | ビタミンCの次に多く含まれる。脂溶性ビタミン。怪我などで出血したときに、止血作用のあるタンパク質フィブリンを活性化させる。骨の形成を促し、骨粗しょう症を防ぐ。 |
ビタミンB6 | 水溶性ビタミン。タンパク質をエネルギーに変える、代謝を促進するなどの働きがある。 |
ほかにも、ビタミンE、A、B1、B2、が含まれています。ピーマンはトウガラシと同じ種類ですが、辛味成分であるカプサイシンは含まれていません。
カプサイシンには、発汗作用、脂肪燃焼などの効果があるとされていますが、ピーマンにはその効果は期待できません。
トウガラシが苦手な人はピーマンを食べてもカプサイシンが摂れる、と書きこんでいるブログもありますが、信じないほうがいいでしょう。
ピーマンのワタも食べたほうがいい?ダイエット効果はあるの?
子どもの頃、ピーマンのあの独特の香りが苦手だったという人も多いようです。ピーマンの香りはピラジンという成分からきています。
近年、ピラジンには血行促進の作用があることがわかってきています。
このことから、冷え性の改善や育毛の効果もあるのではと期待されています。
また、ピラジンは、ピーマンだけでなく、納豆、コーヒー、セロリ、ゴーヤ、きゅうりなどにも含まれており、ピーマンだけに特別多いということでもなさそうです。きゅうりは例外ですが、独特の香りを持つ食品に含まれていることが多いようですね。
ワタの部分は食感が悪いため、調理するときには取り除いてしまうことがほとんどですが、食べても問題はありません。
ピーマンの栄養を少しでも逃したくない!という人は卵焼きや肉詰めなど食感の気にならない食べ方を工夫するといいでしょう。
ダイエット成功の秘訣は栄養のバランス。ピーマンだけでは効果なし!
ピーマンが健康な体を作るのに必要な栄養を豊富に含んでいることはよくわかりましたが、特にコレと言って、瘦せる効果があるという要素はみつけることができませんでした。
ビタミン類は豊富ですが、ピーマン以外の野菜でもビタミンはとることができます。というより、いろいろな野菜を食べなければ、何種類もあるビタミンをバランスよく摂ることはできません。
血行促進、代謝などもタンパク質や鉄分など、野菜以外の食品に含まれる栄養と組み合わせることで、初めてその効果が期待できるのです。
もちろん、ピーマンを積極的に食べることは悪いことではありませんが、他の食品と上手に組み合わせて栄養をバランスよく摂ることを考えなければ、健康的なダイエットは難しくなるでしょう。幸い、ピーマンは肉や卵、魚など、どんな食材にもあわせやすい野菜です。いろいろな調理法でおいしく食べる料理法を研究して、健康的なダイエットを目指しましょう。
ダイエットは『これさえ食べたら瘦せる!』といった方法はありません。
ピーマンも健康な体をつくる食品の一つとして考えましょう。