ダイエット中抜け毛がすごい…毛周期のサイクルが崩れる原因と対処法
女性にとって最大の関心事はオシャレではないでしょうか。
オシャレな服やアクセサリーは、女性をさらに魅力的にしてくれます。そのためには、スタイルをキープしたい!ダイエットをして○○キロまで体重を減らしたい!そんな願望は女性にとって普通のことですよね。
ダイエットをしたい!と思っている女性や、ダイエットをしている女性は70%を超えるというデータもあります。
しかし、無理なダイエットのよって「最近、髪の毛が薄くなっているのでは?」と抜け毛を気にする女性も少なくありません。ダイエットによる薄毛の原因とその対策をまとめてみました。
髪の毛のサイクル
髪の毛には、生えはじめてから抜け落ちるまでのサイクルがあります。1日で0.3ミリ~0.5ミリ伸びるといわれ、ずっと伸び続けることはなく、ある程度まで伸びたら自然と抜け落ちます。
このように古い髪の毛が新しくなり、絶えず髪の毛を新調していきます。
成長期(2~6年)→退行期(数週間)→休止期(3~4ヶ月)
髪の毛全体の90%が成長期にあたり、成長期が長ければ長いほど髪の毛は成長し、また太くなっていきます。その後、成長が止まる退行期へと移行します。退行期の髪の毛は全体の1%にあたります。
退行期を経た後に、毛根の位置がだんだん浅くなっていき、自然と抜け落ちるという休止期に入ります。休止期の髪の毛は全体の10%といわれていて、この一連の流れをヘアサイクル(毛周期)といいます。
一般的に人の抜け毛は1日50本~100本となり、その範囲であれば自然な抜け毛といえます。
しかしダイエット中に、髪の毛が抜け落ちる休止期に入ってしまうことがあるのです。
ダイエット中に起こる抜け毛の原因
生活習慣病予防やスタイルのキープは、今や女性だけでなく男性も取り入れていますが、誤ったダイエット法による影響はかなり大きく身体に出てきます。髪の毛も同じように少なからず影響を受けます。
ただし、ダイエット中に必ずしも抜け毛が増えるということではありません。
心的なことや肉体的なことの何かが原因となって、髪の毛が急激に休止期へと移行してしまう休止期脱毛症になることがあり、ダイエット中に抜け毛が目立ってしまう原因のひとつとなります。
ダイエットをしている時に起こる抜け毛の原因には次のようなものがあります。
- 食事制限による栄養不足
- 適度な範囲を超えたダイエットによるストレス
- エネルギー不足による血行不良
栄養不足が髪に悪影響を与える
人間の体には当然栄養が必要です。髪の毛も例外ではないため、過度な食事制限は栄養不足を助長し、髪の毛の健全な発育に影響を及ぼします。
食べ物を摂取して得られた栄養分は、血管を通りながら髪の毛へと送られます。
ですから、過度の食事制限や偏った食事は、必要な栄養分が髪へ十分に届けられなくなるのです。
追い込むダイエットは髪の毛にもNG
今までの食事量を急激の減らすなどの自分を追い込むダイエット方法は、精神的にあまり良くないといえるでしょう。ストイックな人は十分注意が必要です。
ストイックな食事制限は心的にも身体的にもストレスとなります。
血行不足は万病の原因となる
ストレスや栄養不足は血行を悪くさせます。血行が滞ると臓器の隅々まで血液が届かなくなり、酸素や栄養も十分に行き渡りません。きれいな血液が流れないことは万病の原因ともいわれています。
もちろん頭皮にも血管はありますので、血液が十分に行き渡らない場合は髪の毛にも影響が出ます。
先程のストレスで述べたとおり、人はストレスを感じると交感神経が優位になり、緊張状態が続くことで身体の筋肉は硬くなり血流も悪くなります。
頭皮も筋肉ですので血流が悪くなれば、髪の毛に十分な栄養が届けられなくなるのです。
髪の毛に影響を与えない効果的なダイエット方法
スタイルをキープさせる、あるいは体重を落としてスリムな体にするためには、食事量を減らして摂取カロリーを抑えることも必要です。
しかし、先程述べたように自分の適度の範囲を超えた過度なダイエットは、髪の毛ばかりでなく身体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
では、身体への影響をできるだけ少なくしてダイエットを行うには具体的にそのようにしていけば良いでしょうか。
摂取カロリーのことだけではなく、食事のバランスを考える
ダイエット中に量を多く食べるというのは良いとはいえません。少量でも良いのでバランスを考えた食事をしましょう。
低カロリーの良質なタンパク質は髪の毛にもダイエットにも効果的
まず、髪の毛の99%はタンパク質が結合した「ケラチン」と呼ばれるタンパク質(硫黄を含む)で構成されています。髪の毛を焦がすと、硫黄のような臭いがするのはそのためです。
ケラチンは髪の毛だけではなく、爪や皮膚の角質層も形成します。違いはケラチンを構成しているアミノ酸の割合です。
ケラチンの中にはシスチンという物質があります。このシスチンは大豆、たまご、レバー、魚などから摂取する必要があるといわれています。
ですから、ダイエット中にタンパク質の摂取を極端に避けてしまうと、髪の毛への影響が出てもおかしくないということです。
食事制限だけでなく運動を取り入れる
食事制限だけでは身体に負担がかかり過ぎてしまいますし、ストレスも溜まってきます。適度な運動を取り入れることによって脂肪を燃焼しやすい身体にすることが大切です。
中でも、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が脂肪を燃焼しやすくし、気分転換もできます。気分が変わると心もスッキリとしてストレスの軽減にも繋がります。
ただし、身体に負担となってしまうほどの運動は疲労を蓄積させ、逆効果になる場合がありますので注意が必要です。何事も適度が一番です。
一定のリズムを繰り返す運動がストレスに効果的
ハードな運動でなくても一定のリズムを繰り返す運動が精神的に安定するといわれています。なぜなら、一定のリズムを繰り返すことによって脳内ホルモンの「セロトニン」の分泌が高まるとされているからです。
セロトニンは幸せホルモンともいわれており、ストレス解消に効果的です。
なにも外で運動しなければいけないわけではなく、フラフープや台を使って上り下りするだけでも効果があるといわれています。
睡眠時間を十分に確保する
1日のダメージを修復してくれる成長ホルモンは、睡眠中に身体から分泌されます。髪の毛も例外なく1日のダメージを受けます。
睡眠時間が適切な量ではない場合、ダメージを十分に修復できなくなってしまいます。ですので、睡眠時間は十分に確保して、疲れをできるだけ修復してあげましょう。
ちなみに、成長ホルモンが分泌されやすい時間は夜中の1時~2時となり、寝始めてから30分~3時間が最も分泌されます。
つまり夜中の12時前には眠りについた方が、身体にとっても髪の毛にとっても良いのです。
育毛剤や頭皮ケアもひとつの選択肢
頭皮にも血管があり、健全な髪の育成には血流も大切になってくることは先に述べました。血行を改善するためには、頭皮のマッサージも効果的な方法のひとつです。
血行を良くして、髪の毛に十分な栄養を送ってあげましょう。
無理のないダイエットを心掛ける
目標体重を定めて、そこに向かってダイエットすることやスタイルをキープするためにダイエットをすることが悪いわけではありません。
しかし、自分に合わない過度のダイエットをすることによって健康を害してしまうのは本末転倒といえます。
自分の身体と相談しながら、無理のないダイエットを心掛けましょう。