高周波を使ったダイエットとは。体に影響はないの?
食事や運動、ツボ押し、ダイエットにはいろいろな方法があります。その中で、痛みも少なく無理なく痩せられると、今さらながらに人気が上がってきているダイエットがあります。
高周波を使ったダイエットで、専用の機具を使った方法で体への負担もなく痩せられるとの評判ですが、ただ言葉だけで見ると、せっかく痩せても体に悪影響があっては…と、少し不安になる人もいるかもしれません。
高周波を使うとはどういうことなのでしょうか。
ダイエットでは低周波や高周波を使って痩せる機具が今は人気!
ダイエットは、昔から若い層を中心に女性の関心が高いテーマでした。それこそテレビや雑誌では様々なダイエット向き食材を紹介し、多くの消費者がそれを買い求めました。もちろん、理にかなっているものもあれば、眉つばものもありました。
ただ、ダイエットは食事だけではなく、有酸素運動を取り入れたトレーニングやツボ押し、骨盤矯正を行うような健康面からアプローチするものもあります。
これらいろいろある中で、最近は高周波を使ったダイエット方法が人気です。
EMSは低周波や高周波を使った機具でネット通販でも扱っている
ネットやテレビ通販で機具を使うダイエット方法が人気あります。
これは、筋肉に電気の刺激を与えることによってトレーニングをした時のような効果が表れます。
それをEMSと言います。
「Electrical Muscle Stimulation」の略。電気の刺激を筋肉に与えることでトレーニングやダイエットになる機械・機具になります。
EMSで有名なのは、世界的に有名なサッカー選手が機械をお腹に貼ったり腕や足に巻くコマーシャルをやっている品でしょうか。他にも日本のタレントがお腹に巻いたりする品もあります。
価格もピンきりですが、大抵の場合1万円以上するのが多いようです。中には10万円を超えるような高価なものもあります。価格的に高いイメージがあると思いますが、当然使うだけのメリットはあると言えます。
EMSを使ったダイエットのメリット(特徴)
- 運動などをしなくても筋肉を動かすことになるので辛くない。
- 他のことをしながらでもできるので時間を有効に使える。
- 部分刺激で、痩せたい部分を集中にダイエットできる。
- 体調不良を改善することに繋がる。
- 基礎代謝がアップする。(痩せやすい体質になる。)
筋肉を鍛えることによってその筋肉が内臓を支え、体の歪みを元に戻します。そして、体の歪みからきている体調不良を治します。
基礎代謝とは、生命維持や普段生活する上で消費されるエネルギーのことになります。基礎代謝が良ければ、特に大きなトレーニングをしなくてもエネルギーが消費されやすく痩せやすい体と言えます。
これだけのメリットがありますが、誰もが同じように効果があるとは限りません。体質や体格は人それぞれです。価格に見合うかどうかは、その人の使う頻度や相性もあるかもしれません。
電気の刺激も周波数によって変わる!低周波と高周波の違いとは?
そのEMSに関しては、実際には高周波というよりも低周波のものが中心となっています。
そもそもその高周波や低周波とは何なのかピンとこない人も多いでしょう。意識しなくても生活には支障ないので、こういった周波についてや低いのと高いのはどう違うのかということもわからないかもしれません。
音や電気などは、空気を振動させて伝わります。周波数とは、その波が1秒間に何回振動するかを数字で表したものです。単位はヘルツ「Hz」になります。
日本の電気は、静岡県糸魚構造線というところで東日本が50Hz、西日本が60Hzとなっていますが、これは地域で周波数が違うと言うことです。今は、どちらでも使えるものが増えましたが、引っ越し等で電化製品によっては注意が必要なものがあるというのはこのことです。
明確な区分けはないがダイエットでも低周波や高周波を分けて使用
身近なところで普段使っている電気について触れましたが、電気以外でも当然周波数で表しています。
低周波、高周波の違いがいくつからか、と言えば、明確な定義がありません。電磁波というものは、様々な業界が使用しており、それぞれで違ったりします。(細かく言えばきりがないので触れません。)
関係している部分のみで言えば、ここで( )の中にある数字は、おおよそですがEMSで使用されている周波数になります。
- 低周波(1~1000Hz)
- 中周波(1000~2000Hz)
- 高周波(3000~50000Hz)
- 干渉波
ちなみに干渉波とは、2つ以上の周波が影響を与えあうこと(複数の周波の振動を与える)で、ダイエット関係の話では時々出てきます。よくケガや腰痛などをはじめとする医療場面で使われる電気療法として、干渉波が使われることが多いです。
周波数の違いで刺激する筋肉が違う!速筋と遅筋では変わってくる
人間の体の筋肉には、大きく分けて2種類あります。速筋と遅筋になります。
瞬発力が関係する筋肉。糖分を燃焼させます。体の表面近くに速筋が多くあります。
持久力に影響を与える筋肉。体脂肪を燃焼させます。遅筋は体の奥に多くあります。インナーマッスルという言葉がありますが、この体の深層にある筋肉のことを指しています。
体の奥底にある筋肉は、骨盤や脊髄、内臓などと関係しています。ここの筋肉が弱ると、代謝や血行の不良を起こしたり、内臓機能が低下するなど体が不調になっていきます。
遅筋を鍛えることは、体の根元を鍛えることにも繋がります。これは、体そのもののバランスを整えることになり、また健康にも繋がっていきます。
速筋と遅筋では性質が違うこともあり、実は周波数が違うと、働きかける筋肉が変わってきます。
- 低周波(~中周波)⇒速筋
- 高周波⇒遅筋
最初に触れたEMSのメリットとEMSは低周波が多いという点に矛盾を感じる人もいるかもしれませんが、高周波のEMSもあるのであながち間違いではないと言えます。ただ、低周波の方と高周波の方では、効果の現れ方に若干違いがあります。
高周波を使ったダイエットはEMSよりも他の施術方が人気?何がある
低周波の方は、見た目的に効果がわかりやすいと言えます。
対して高周波の方が、根本的なダイエットに向いていると言えます。
ならば、高周波でのダイエット方法がいいと考える人は多いと考えても不思議ではないでしょう。
ただ、高周波でのダイエット方法で言うと、最初にあげたEMSよりも別の方法(機械)でのダイエットの方が主流と言えると思います。エステで見る機械は、このような高周波を使ったダイエット方法になります。
高周波のダイエットでよく聞くラジオ波はどういう効果がある?
エステで使われるダイエット法でよく聞く言葉に、ラジオ波というものがあります。ラジオ波は高周波になり、周波数は30~300MHz(1MHz=1,000,000Hz)とされています。
ラジオ波(RF)は「Radio Frequensy」の日本語訳になります。電磁波の一種で、(X線、γ波、赤外線と同列)電磁波の種類としては「電離放射線」と「非電離放射線」と別れていますが、ラジオ波は非電離放射線になり、人体に悪影響を与えない電磁波とされています。
このようにラジオ波での痩身方法はいくつか種類があるのですが、やはり回数をこなす方が効果があるのと、(当たり前と言えば当たり前ですが)肥満の方の方が標準体型の方よりも効果が表れやすいと言う面があるようです。
ラジオ波による副作用はほとんどないとのことですが、稀に火傷や内出血、むくみがあるそうです。
今人気のキャビテーションは高周波を使っているが方法が違う!
高周波を使ったダイエットでよく知られているものに「キャビテーション」があります。
高周波ダイエットと別モノとされているところもあるのですが、高周波を使ったダイエットの一種になります。方法が他のものちょっと違うと考えればいいでしょうか。
脂肪細胞に直接働きかける為、痛みも少なくリバウンドもほとんどないようです。また、希望する部分を集中して痩せることが可能です。その為、今、人気のあるダイエット法です。
もちろん、まだまだいろいろな施術方があります。エステによって違うので、説明をきちんと聞いたうえで判断するのが一番でしょう。
何がダイエットにいいのか?高周波がダイエットに向いている理由
ラジオ波、キャビテーション、大まかに2つの方法を説明し、また他にも施術があるとも言いました。が、そもそも高周波は、ダイエット法で見た時に何がいいのか、と言う問題になるのですが。
体内の分子を振動させることによって、体内で熱が上がり、体温(奥の方)が上がることになり、ダイエットに繋がります。だいたいですが、3~5℃体温が上がるそうです。部分的に7℃まで上げるところもあるとか。
体温が上がると言うことは、血流、リンパの流れが良くなり、代謝が上がったり、脂肪燃焼が良くなります。
脂肪燃焼だけではない!高周波のダイエットには他のメリットもある
メインとして脂肪燃焼が高周波ダイエットの特徴でもあるのですが、それだけではありません。ただ単にダイエット効果があるだけでなく、このような効果もみられるそうです。
高周波ダイエットを行った場合のメリット
- むくみが取れる
- 肌のトラブルが解消される
- 冷え性や体質改善に繋がる
これらは、体を温めて代謝をあげるという、高周波を使うことによる特徴からわかると思います。
できればこれらも併用した方が効果が上がる?施術後にすることは
高周波ダイエットの施術を行った後は、これらのことをするとより効果的とされています。
- マッサージ
- 運動(簡単でも構わない)
- 水分をよくとる
ただし、根拠がないという話もあります。とはいえ、先のキャビテーションで破壊された脂肪を排出しやすくした方がいいことから考えても行った方がいいとは思われます。
どんなことでもいろいろな意見があるので難しいところですが、ここにあげた内容はキャビテーションではなくとも、そもそもダイエットで行う内容としては一般的にもオススメできることです。やらないよりはやった方がいいのではないかと思います。
費用はピンキリ! 機具を買うかエステに通うかでも変わって来る?
高周波でのダイエットですが、1回で効果が出るという話があるものの、目に見えた効果を持続するには1回では難しいようで、何回か行う必要があるようです。
痩身方法によっていろいろなタイプの機械があるので一概には言えませんが、4回程度は行った方がいいと思われます。効果を考えると8回ぐらい行う必要もあるかもしれません。
では、費用的に大丈夫なのか、というとこれもピンキリなので難しいところかもしれません。
高周波ダイエットの相場としては、安いところやキャンペーンなどで3,000円程度のものもありますが、おおよそ10,000円ほどかかると見ておいた方がよさそうです。とはいえ実際には、エステサロンによって2~3万円かかるところもあります。施術もいろいろな内容がセットになっていたりするので、難しいところでしょう。
費用のことを考えると「じゃあ、もう少し出費して家で毎日でもできる方がいい。」と考える人もいるかもしれません。
費用も小さなタイプだと50,000円もしないで買えるのですが、ではそれがいいのかと言うと、必ずしも効果がはっきりと出やすいとは言えないかもしれません。
というのは、家庭で行う場合、安全面の観点から出力が弱く作られています。その為、店で行うよりもすぐに効果が表れるようなものではないからです。まず、効果がわかるまで時間がかかります。また、施術をプロが行うわけではないので、効果的な使い方ができるとは限りません。
もちろん、全く効果がないかと言えばそう言う訳ではないでしょうが、上手に使える自信がある方向けかもしれません。
持病やアレルギーがある場合は高周波には注意しなければいけない?
高周波を使ったダイエットには注意しないといけない場合があります。
それは、持病持ちの方の場合、施術方によって血中に流れる脂肪が一時的に増える為、動脈硬化や高血圧のリスクが上がるということです。
また、肝臓への負担も大きくなる為、肝臓が弱い人も要注意です。
他にはキャビテーションの場合、脂肪細胞があったところに隙間ができる為、皮膚がたるみやすいという点があります。
他にも金属を使う場合には、金属アレルギーの方は要注意など、気をつけるべきことはいくつかあります。
高周波ダイエットは絶対痩せるとは限らないがオススメの一つである!
高周波を使ったダイエットは、基本的に食事や運動と違い機具を使うことが前提になります。もちろん、食事も専用食を買ったり運動もジムに通うなどを考えれば同じなのかもしれませんが、やり方によってはあまり出費なくやれるものです。
高周波でのダイエットの機具は、サロンに通うにしろ自宅用に機具を買うにしろ、どちらにしてもそれなりに費用が発生することになります。
人は年齢や体質が個々で違う為、ダイエットの効果も相性を含め個人差があるものです。
高周波のダイエットが必ずしも効果がないわけではないでしょうが、逆に絶対に効果がわかりやすく出てくる保証もあるとは言い難いのではないかと思います。
費用がかかる分、体験してから継続するのか、などしっかりと考えて取り組む方が後で後悔しなくてすむのではないでしょうか。