ダイエットにも効果的なα-リポ酸。服用前には注意を守って

最近ウエスト周り肉がついてきて、お気に入りのスカートがきつくなってしまった!体重も増加する一方…。年齢のせいか、ダイエットしても全然効果が出ない!

こんな悩みを抱える人に最近注目されているのが、α-リポ酸のサプリメント。代謝を促進する、短期で痩せられるなど、いいことづくめのようですが、一日数粒のダイエットサプリにそこまで期待していいのでしょうか?

α-リポ酸がなぜこんなに急激に広まっていったのかも気になります。α-リポ酸の効果が本物なのか、注意するべき点はないのかを診ていきましょう。

もともとは医薬品だったα-リポ酸。どんな栄養素なの?

α-リポ酸は医薬品としては『チオクト酸』『チオクト酸アミド』として処方されています。用途としては、激しい肉体疲労の回復、亜急性壊死性脳脊髄炎、内耳性難聴に適用されていました。

2004年3月から『医薬品の範囲に関する基準の一部改正』によって食品にも利用できるようになりました。α-リポ酸は書籍ではビタミンの一種として紹介されている場合もあるようですが、正確にはビタミンではなく、ビタミン様物質です。

ビタミン様というのは、ビタミンに似た作用をもってはいるが、体内で合成されるため、とくに摂取する必要性がないことなどからビタミンの定義から外れてしまったものをさします。

α-リポ酸のほかにはカルニチン、ユビキノン(ビタミンQ)、必須脂肪酸(ビタミンF)などがあります。ビタミンやミネラルなどと比べて研究が進んでいないものが多く、今後も増えていくと考えられています。

α-リポ酸がダイエットにも効果がある?その理由とは

最近の研究では、α-リポ酸には抗酸化作用があることがわかってきています。

抗酸化作用があるということは、細胞の老化や損傷を早めるフリーラジカルを撃退できる可能性が高いとみられています。

ビタミンEやCをリサイクルする働きもあり、抗酸化作用も高いα-リポ酸は、肌を若く保つ、老化をおそくするなどのアンチエイジング効果があると考えられています。

また、α-リポ酸は脂にも水にも溶けやすいので、ビタミン類を体の細胞の隅々にとどけることができ、体内の抗酸化力をさらに底上げすることが期待できます。

そのほかにも、ブドウ糖を細胞内のミトコンドリアに届ける役割があります。このことからエネルギーの生産性を高めて新陳代謝を促進することができ、冷え、むくみの改善、体脂肪の減少に効果があると考えられています。

病院によっては、ガンの免疫治療のためにα-リポ酸を含む点滴治療を行っているところもあります。また、女性専門のクリニックで体力回復にα-リポ酸を点滴するところもあるようです。

いずれも保険適用外ですべて実費です。

α-リポ酸サプリは玉石混交!服用には充分注意を!

α-リポ酸はサプリにもなっているので、いまは気軽にドラッグストアや通販で購入することができます。しかし、成分量も値段もバラバラでどれが本当にいいのか、よくわかりません。

人によっては体質に合わないことも考えられます。

服用する前に成分表を細かくチェックして、体調に注意をはらいましょう。少しでもおかしいと思ったら、すぐに使用を中止するようにしてください。

こんな人は要注意!逆に体を壊す可能性もアリ?!

最近のα-リポ酸の人気に注意喚起をうながす動きも出ています。というのも、α-リポ酸の研究はまだ途中であり、マウスでの実験段階での結果であることも多く、ヒトに本当に効果があるかは、よくわかっていない部分もあります。

実は、α-リポ酸を摂取することによって、インスリン自己免疫症候群を発祥した例がいくつかあるのです。

いままでインスリン注射歴がないにもかかわらず、α-リポ酸を摂取したことによってインスリン抗体が発生し、低血糖発作を起こす症例が報告されています。

この症状を発祥した患者は、低血糖発作(動悸、めまいや吐き気、しびれ、極端な空腹感、ふるえなど)を訴えています。男性もいますが、多くは40歳前後の女性でした。大半はα-リポ酸の摂取を中止することによって改善されています。

α-リポ酸はもともと医薬品だったということで期待が高くなるのも無理はありませんが、サプリになると添加物も加わるため、組み合わせ次第では健康に重大な影響を及ぼす可能性もあるのです。

ダイエットはバランスのとれた食事と運動、ストレスのコントロールがあって初めて効果があがるものです。ダイエットサプリは魔法の薬ではありません。まずは自分の生活を徹底的に見直しましょう。

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