納豆キムチで健康ダイエット!発酵食品の魅力で痩せながら病気も予防
テレビ番組を見ればわかるように、健康ブームは衰退を見せません。
様々な健康法や体に良いとされる食べ物が紹介される中で、健康食品の代表格となるのは、やはり「納豆」ではないでしょうか。
納豆には整腸作用や高血圧予防、美容にも効果があるとされています。
そんな最強食品である納豆の効果をさらに高めるのが、同じ発酵食品である「キムチ」です。
ここでは、納豆キムチといわれている「納豆+キムチ」の最強コンビの効果がどのようなものかを紹介していきます。
健康と美容に最適な納豆の効果
全国納豆協同組合連合会が行った「納豆に関する調査」によると、納豆を食べる頻度は「非常に増えている」が7.6%で「増えている」が17.5%となっていて、合計すると25.1%になります。
調査対象者の4人に1人は、納豆を食べる頻度が以前と比べて増えているということが調査から明らかになりました。
頻度が増えた理由については「栄養が豊富なので」が69.4%と最も多く、健康を意識しての消費であることがわかります。
さて、納豆の栄養素ですが、納豆には次のような栄養素が入っています。
- ナットウキナーゼ
- イソフラボン
- タンパク質
ナットウキナーゼは納豆菌から作り出される酵素のひとつで、血栓を分解する作用があることで知られています。血栓が原因で起こる脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があるといわれています。
イソフラボンは大豆食品に多く含まれています。女性ホルモン「エストロゲン」によく似た働きをし、女性特有のトラブルを予防する効果が期待できます。
また、コレステロールを抑えてくれたり、骨粗鬆症の予防にも効果を発揮してくれます。
タンパク質は、筋肉を生成する基となるものであり、美しく健康的な髪や皮膚の組織を作ってくれる栄養素のひとつです。
これだけ見ても、健康や美容にかなりの効果があることが理解できるのではないでしょうか。
あつあつごはんはNG!!納豆の効果的な食べ方
納豆の食べ方として最も多いのは、あつあつのごはんの上に納豆を乗せる食べ方です。調査でも、63.2%の人が、納豆をごはんにかけて食べていることがわかっています。
しかし、納豆の栄養素であるナットウキナーゼは、70℃以上になると死んでしまうのです。
焚きたてのあつあつごはんはそれ以上の温度になってしまいますので、血栓を分解し、脳梗塞や心筋梗塞を予防してくれるナットウキナーゼを取り入れるためには、冷ましたごはんにかけるようにしましょう。
納豆チャーハンや納豆パスタも食べ方のひとつとして有名になってきましたが、効果がなくなってしまうのは同様です。
キムチはダイエットや美容に効果がある
同じ発酵食品であり、お隣の韓国が発祥のキムチですが、日本でいうと漬物にあたります。
- カプサイシン
- 乳酸菌
カプサイシンは唐辛子に含まれる栄養素で、脂肪燃焼効果と代謝を促してくれる効果があります。
代謝が良いと、体内の老廃物を外に出してくれるので、健康にも美容にも良いのです。
乳酸菌はヨーグルトに入っていることで有名ですが、実はキムチにも入っている栄養素です。乳酸菌は腸内環境を良くしてくれる善玉菌を増やしてくれます。
善玉菌が増えると腸の活動が活発になり、便秘を予防してくれます。宿便は体内の老廃物のようなものですから、溜めてしまうことはとてもこわいことなのです。
また、個人差はありますが、腸内には善玉菌が10%、悪玉菌が10%、日和見菌が80%の割合で存在しているといわれています。
80%を占める日和見菌は善玉菌が多いと善玉になり、悪玉菌が多いと悪玉になるので、乳酸菌によって腸内環境を整えることは健康や美容にとても大切なことなのです。
キムチには塩分が多いことを知っておく
キムチの製造過程で欠かせないのは「塩」です。
まずは、白菜を塩揉みして、それから唐辛子やニンニクを入れて長時間塩漬けにします。
日本の漬物と同じようなものですから、そうしても塩分濃度は高くなってしまいます。
ですから、確かに健康や美容に効果はありますが、食べ過ぎは避けていきたいところです。
菌を摂れば良いというものではない!組み合わせが大切
最近では「○○活」という言葉が、本来の意味を履き違えて独り歩きしているように感じますが、「菌活」もそのひとつです。
「発酵食品は健康に効果的である」ということは、多くの人がなんとなく知っていることでしょう。
納豆にしても、納豆菌は大豆の栄養素の副産物にすぎません。抗酸化作用のあるビタミンEやイソフラボンは、大豆そのものの栄養素です。
発酵食品の「菌」だけが良いのではなく、食材そのものに効果があることを忘れないようにしましょう。
また、「おいしさ」も重要なことです。おいしくなければ続けることは出来ません。昔から存在する発酵食品ですが、今も活躍している発酵食品は「おいしさ」があってのことでしょう。
ここで紹介する「納豆キムチ」は食材そのものと菌の組み合わせが、とても健康と美容に効果があるものです。
食材そのものが最大の魅力であることを確認しながら読んでもらえると、より理解しやすくなるでしょう。
納豆キムチは健康と美容の効果を高めてくれる
ここまでで、注意点を抑えていけば、納豆とキムチが健康や美容に効果的であるということがお分かりいただけたかと思います。
最近の研究では「納豆+キムチ」の組み合わせが、より高い効果を得られるとされています。
納豆キムチと呼ばれることが多いようで、最近では健康番組でも取り上げられる程の注目ぶりです。
「納豆+キムチ」の組み合わせが良い理由
納豆菌と乳酸菌を同時に摂取することで、乳酸菌の増やすことを助けることがわかっています。
腸内の日和見菌は善玉菌と悪玉菌の量に左右されてしまいますから、善玉菌を増やしてくれる乳酸菌と、それを助ける納豆菌の組み合わせは最強といってもいいでしょう。
腸内環境の悪化が万病を呼び込むといわれています。腸を綺麗にすることは何よりも大切なことなのです。
また、ナットウキナーゼは血栓を分解してくれる働きがあることは前述しましたが、キムチに含まれるニンニクには「メチルアリルトリスルフィド(MATS)」という成分が、血栓を作りにくくさせます。
脳梗塞や心筋梗塞の予防にも絶大な効果を発揮してくれるコラボです。
・ナットウキナーゼ=血栓を分解してくれる
・ニンニク=血栓を作りにくくする
・「ナットウキナーゼ+ニンニク」=脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果的
病気の予防が人生の質を保つことを忘れない
日本人の死因で、がんや脳梗塞、心筋梗塞が上位を占めている現状は、多くの方が知っているのではないでしょうか。
1位・・・悪性新生物(がん)
2位・・・心疾患
3位・・・脳血管疾患
死因であることに加えて、脳梗塞など一度起こしてしまえば、体の麻痺や再発と向き合っていかなければなりません。
強い心を持っている人でも、へこたれてしまうことだってあるでしょう。
やはり、可能な限り予防していくことがQOL(quality of life=人生の質、生活の質)を保つ、あるいは向上させることではないでしょうか。
少し重い話となってしまいましたが、死因の上位となっている、がんや心疾患、脳血管疾患などの病気を防ぐ効果があるキムチ納豆を、さっそく試してみる価値はありそうです。