ダイエットしても妊娠線は消えないの?肉割れの正しいケア方法
妊娠はおめでたいことですが、お母さんの体に大きな変化を与えることがあります。妊娠線もその一つです。妊娠線の現れ方は人それぞれですが、出産した後でも人目につくところにくっきり残ってショックをうける女性もいます。
妊娠線は、ダイエットで消えることはありませんが、妊娠線は最初からケアすれば防ぐことができます。できても、ほとんど目立たないくらいに抑えることが可能です。ここでは、適切な対処方とケアに必要なクリームを選ぶコツを解説します。
妊娠線のできる仕組みを知ろう!時期によって線の形状も違ってくる
妊娠線の原因は急激な体重の増加にあります。ヒトの体は表面を皮膚が覆い、皮膚の下には真皮があります。その下に皮下組織があります。皮下組織はコラーゲンや脂肪が占めており、その中を血管が通っています。
真皮が裂けると、割れ目から血管が赤黒く透けて見えます。これが妊娠線の正体です。
妊娠線はお腹意外にもできる。できやすい部分の特徴とは
妊娠線ができるのは、お腹だけではありません。バスト、二の腕、お尻、膝周辺にも発生します。
これらの部分に共通なのは、皮下脂肪がつきやすく、皮膚が柔らかいことです。
妊娠していなくても体重が急激に増えるとできやすくなり、デブ線とよばれます。
妊娠線はり少しの努力で予防できる!効果的な予防法で対応を
妊娠線は出産を経験した女性の大部分にできます。一度できると、きれいに消すことはほぼ不可能です。ダイエットして痩せたら消える、という口コミは残念ながら嘘です。しかし、誰にでもできるものだから仕方ないか…。とあきらめる必要はありません。
毎日のちょっとしたケアで妊娠線を防ぐことは可能です。
真皮は体の水分を保つ働きがあります。裂けると水分が蒸発しやすくなり、肌も水分がぬけて乾燥しやすくなるので弾力も失われます。また、冷えなどで血行が悪くなると体に必要な栄養分が運ばれなくなったり、老廃物が体内に残ったままになります。これも皮膚に弾力がなくなる原因になります。
これらを防ぐためには、まずは保湿をしっかりすることです。
妊娠線予防専用のクリームなどを使用して、乾燥を防ぎましょう。クリームをぬるときは、血流の流れにそってマッサージするように塗れば、血行不良を予防することができます。
妊娠中は食欲が増す上に代謝もおちているので体重が急激に増えることがあります。もちろんこれも妊娠線の大きな原因の一つです。
食欲と体重のコントロールにも気を配りましょう。
それでもできてしまったら早めのケアが大事!あきらめず続けよう
予防していたにも関わらず、できてしまうこともあります。その場合でも、やはり保湿とマッサージは続けましょう。
初期の妊娠線であれば、乾燥と血行不良をふせぐことでかなり目立たなくすることができます。
ここであきらめてケアをおこたると、くっきりとした白銀色の線になって残ってしまします。また、ケアをおこたることで乾燥が進み、後で、しわやたるみの原因になることもあります。
できてしまった後でもっと悪い状態にならないようにケアは続けましょう。代謝を高めるために、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養のバランスにも気を配る必要があります。
妊娠線のケアに選ぶべきクリームとは?一般の保湿クリームとの違い
妊娠線専用のクリームは、値段が高めです。2,000円~6,000円くらいが相場のようです。というのも、一般の保湿ケア用クリームは皮膚を水分から逃さない機能しかありませんが、妊娠線専用のクリームは皮膚の再生を促進させる成分や、最新の保湿効果、新陳代謝を高める効果のある成分が配合されています。
それだけ妊娠線を予防したり、目立たなくする効果が高くなっているので、それにともなって値段が高くなるのです。
妊娠線専用クリームに入っている代表的な成分です。
シラノール誘導体 | 葉酸 | ビタミンC誘導体 | アルファヒドロキシ酸 | セラミド | ヒアルロン酸 |
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コラーゲンの結びつきを強める | ビタミンB群のひとつ。赤血球をつくるのに必要 | ビタミンCを皮膚が吸収しやすくする(ビタミンCは活性酸素の除去や色素沈着を防止する効果があるが、壊れやすく、皮膚に浸透しにくい) | 角質の新陳代謝を高める効果がある | 肌の潤いを保ち、外部刺激から守る効果がある | 肌の水分を保ち、乾燥から守る効果がある |
クリームを利用するときは、刺激が強い成分や香料を使用していないことも確認しましょう。塗りやすさ、香りなども、自分の好みに合ったものを選んで、毎日続けることが苦にならないようなものを使いましょう。
エステや美容膚科で治療を受ける場合はここに注意しよう!
くっきりと残ってしまった妊娠線は、消すことはできません。エステサロンや美容外科では、妊娠線を目立たなくする治療を売りにしているところもあります。
施術方法は何種類かあるようですが、多いのはレーザー治療と炭素メソという方法です。
レーザー治療は真皮に直接照射して、コラーゲンを活性化させるというのが一般的です。炭素メソは、皮下組織に炭酸ガスを直接入れて、真皮の血流をうながし、皮膚の代謝を高めるという方法です。
費用は治療する面積の大きさや回数で変わってきますが、10万円~20万円を目安にするといいでしょう。治療を受ける際には、治療についてしっかり説明してくれること、綿密なカウンセリングをしてくれること、料金が明瞭なことを基準に選びましょう。
とくに副作用や痛みなど、健康に害を及ぼすようなことがないかはしっかりと確認するようにしましょう。料金も後から高額な請求が来てトラブルになることも考えられます。施術を受ける前に、疑問はすべて解消しておきましょう。
妊娠線は予防から始めればかなり軽度ですみます。日ごろのケアを怠らないようにしましょう。