ダイエットに効く漢方薬をご紹介。処方の注意点も

ダイエットを成功させるために、食事の量を減らしたり、頑張って運動をする方もおられるかと思いますが、なかなか上手くいかないのが現実なのではないでしょうか。

そんな中、単純に食べる量を減らすのではなく、食べ方を変えたり、さらに漢方を使ってみるも試してみる価値があると思います。

特に漢方には空腹を押さえて代謝を上げる効果もあることから、我慢をせずに食事を摂りながらダイエットを進めることが出来ます。

ここではそんな無理せず成功させるダイエットの方法をご紹介して参ります。

なぜ人は運動しても痩せないのか

一般的に人間をはじめとする生物は、何もしなくても内臓や筋肉、脳は寝ている間でも休まず活動を続け、エネルギーを消費しています。

この時に消費(代謝)されているエネルギーのことを基礎代謝と呼ばれており、それはさらに「内臓代謝」「筋肉代謝」とエネルギーが使われる目的別に分けて呼ぶこともあります。

この基礎代謝で消費されるエネルギー量は「基礎代謝量」としてカロリーで表されますが、成人女性の1日の平均基礎代謝量は1,200キロカロリー前後になります。

その基礎代謝量が高いほど、何もしなくても使われるエネルギー量となり、要するに人よりたくさんのエネルギーを摂取しても太りにくくなります。

特に筋肉多くのエネルギーを使っており、それは全基礎代謝量の4割程度になりますが、一般的に年をとると基礎代謝が落ちると言われているのは、加齢による筋肉量の低下が主な原因で、また若いときに比べて食べた分が脂肪になりやすくなったと感じるのも基礎代謝の低下が原因となります。

よって基礎代謝が高ければ体温も高くなって、脂肪も燃えやすくなり、そのうえ免疫機能も高まりますので病気のリスクも減らすことが出来、ずっと健康で太る心配をせずに好きなものを食べられます。

このように筋肉量を上げることが有効だと思われるかもしれませんが、実際に基礎代謝量に影響を与えるだけの筋肉をつけるためには一日に何時間もの負荷の高い運動を続ける必要があります。

ただ、筋肉量を増やす運動を行うと体内のエネルギーを急速に使うため、体が危険を感じてエネルギーを欲することにより、運動後にごはんや甘いものを食べたくなり、結果的に摂取するエネルギーが増えてしまいます。

そのため筋肉をつける以外の方法となるのが食事となり、食事の摂り方に気を付けると、少しずつですが、無理せずに基礎代謝を上げることが出来ます。

尚、食事で代謝を上げる方法は以下の通りです。

①タンパク質を摂る 筋肉量が増えることにより基礎代謝が上がる
②温かいものを食べる 身体が温まることにより燃焼力が上がる
③よく噛む 噛む動作が運動となり代謝量が上がる

食べてよいのは使うエネルギーの90%

もちろん基礎代謝以外でも歩いたり、走ったりというような日常のあらゆる動作でエネルギーは消費されますが、そのことはあ活動代謝と呼ばれています。

私たちが、1日に消費するカロリーの総量は、この「基礎代謝」と「活動代謝」を足したものになります。

よって、この1日の総消費エネルギー量を超えない食事をしていれば、すべてその日の活動で消費されるため、脂肪として蓄積されることはありません。

逆に代謝できるエネルギー以上のエネルギーを摂り続ければ、痩せないのはもちろん、脂肪が蓄えられ体重が増えてしまうのも当然のことになります。

ちなみに、基礎代謝より活動代謝のほうが、消費エネルギーが多いと勘違いしている方も多いと思いますが、実際は活動代謝が全体の約3割で、残りの約7割が基礎代謝に使われます。

そのため、基礎代謝を上げる必要があるので、体重を増やしたくない方は、カロリー消費のための運動よりも、基礎代謝を上げるための食事を意識してください。

他方、1日に消費するエネルギー量を増やす以外にも、摂取エネルギーをコントロールするという手段もあります。

少しでも痩せたいのに、総消費エネルギーと同じ量のエネルギーを食べ続けていても、変化はありませんので、消費エネルギーを下回るように食事を調整してください。

例えば、標準的な30~40代女性の総消費エネルギーは2,000kcal前後ですので、今より体重を減らしたい場合は、1日の摂取エネルギー量を総消費エネルギーの約9割と考えてください。

このように摂取エネルギーを1割減らすと、その分(成人女性なら約200kcal)が不足し、それまで体内に貯蔵したエネルギー(脂肪)を消費します。

これが、やせるメカニズムとなりますので、摂取するエネルギーを1割減らす食事を心がけ、目標体重に到達するまで継続してください。

我慢が苦手な人や、大幅減量をしたい人は漢方を!

先ほどご紹介したエネルギーの摂取を抑える食事法を守ることができれば、一般的には漢方は必要ないのですが、ただ糖尿病や高血圧をはじめとした病気で早期の原料が必要な方や、長年にわたり体重が落ちない方には漢方の活用がおすすめです。

漢方はとても実践的な医療で、その歴史は2000年以上続き、様々な人たちの実践と実績が重ねられ、その経験から導き出された効果的かつ信頼のおける医療となります。

ちなみに漢方薬とは平均4~8種類程度の生薬を組み合わせて調合したものを言い、基本的に単独で使用することはなく組み合わせることで相乗効果を引き出すのが漢方の特徴です。

また漢方は西洋医学の薬と比べて副作用が少なく、優しいイメージを持たれている方も多いかと思いますが、それはあくまでも西洋医学との比較であり、調合次第で毒にも薬にもなりますので専門家に相談のうえ活用してください。

そんな漢方の生薬の中で、今回は特に肥満やむくみに効果があるといわれているものをいくつかピックアップして紹介いたします。

それらは古くから広く流用されている有名な生薬で、それらの基本的な考え方は、巡らせて温め、発汗させることで交感神経を高めて基礎代謝を上げ、燃やし、そして整腸と精神安定を考慮した選んだ生薬になります。

麻黄(まおう)

発汗作用が強く、同じく発汗作用のある桂皮と併用して発汗をより促進し、また水の巡りがよくなり、むくみにも効果的で、食欲をやや抑える効果や抗菌の働きもあり風邪薬に用いられることが多いです。

単体では副作用が強く、必ず別の生薬と調合されています。

桂皮(けいひ)

別名はシナモン、ニッキで、麻黄に比べると発汗作用は穏やかと言われており、比較的色々な生薬との相性も良いため、頻用されている生薬で、漢方の王者とも呼ばれています。

抗菌、鎮痛や消炎、利尿効果があるため、風邪薬として単品で用いられることもある独特な香りと甘さが特徴の生薬です。

乾姜(かんきょう)

蒸してから天日で干し、乾燥させたしょうがの根で、「生の生姜」が浅い部分を温めるのに対し、乾姜は内臓など深部まで温めることができます。

その理由は、干すことによってたんぱく質の構造が変化するためで、整腸効果も高く、冷えや腹痛時にも用いられる生薬です。

蘇葉(そよう)

シソの葉を乾燥させたもので、交感神経を高めて発汗を促しますが、その作用は麻黄や桂皮よりずっと穏やかなため、風邪のひきはじめなどに用いられています。

全身を温め、体内の巡りを活発にし、胃の消化不良を改善する効果や精神を安定させる効果もあります。

茯苓(ぶくりょう)

サルノコシカケ科のマツホドの菌核をそのまま採取して乾燥させたもので、キノコの一種になります。

整腸と利尿の効果があり、漢方のほとんどの胃薬に用いられており、精神安定の効果もあることから、我慢が必要とされるダイエット時の心の安定を助けてくれます。

牡蠣(ぼれい)

牡蠣の殻で、その主成分は炭酸カルシウムで全体の約85%を占め、副作用をなくすため貝殻を焼いてから粉砕して使用します。

精神安定を目的とした漢方薬には必ずと言ってよいほど調合されているので、精神を安定させ食事制限の辛さをサポートするために良いといわれています。

山薬(さんやく)

山芋の根茎を乾燥させたもので、滋養強壮に用いられるほか、血糖値を下げたり、抗酸化作用もあります。

また胃や腎を補う効果もあるので、体力低下時や胃腸が弱くなった時に使えるため、慣れない食事制限で元気がなくなった時のパワーチャージに有効といわれています。

如何でしたでしょうか、皆様にも食事の摂り方に気を付ける及び漢方もうまく活用してダイエットを成功へ導いてください!

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